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暑い日が続く沖縄。例年気温が高くなるのは、梅雨明けからといわれていて、県内ではことしの梅雨明けは6月9日と、例年よりも10日以上早く、6月の最高気温の平均は30度を超えています。

「けっこう暑いですね、ジリジリと」「いや、暑いですよね、さすがにね」

きのう消防庁が発表した、今月20日から26日までに熱中症で病院へ搬送された人は、全国で2996人。去年の同じ時期の5.3倍にあたるといいます。

県では、毎年6月から9月にかけ、熱中症が多くなる期間として、その発生状況を公開して注意を呼びかけています。

今月18日までの熱中症の発生状況は、梅雨明けした第2週から急激に増加。99日には、うるま市で70代の女性が熱中症で死亡しました。

県薬務疾病対策課・金城佐枝美さん「気温や湿度の高い日には、無理に我慢しないで適度にクーラーなどを利用して、暑さを避けて熱中症を防止していただきたい」

『本日は大変気温が高くなっております。直射日光を避け、こまめに水分補給をし、熱中症を予防しましょう』

ライフセーバー・宜保裕樹さん「先々週くらいに熱中症の方がいた。そのときも倒れて、痙攣おこして、救急車に運んでもらった。熱中症に対しては直射日光避けて、こまめな水分補給をするように放送でも訴えて、みんなが気づくようにはしてますけど。自分でも意識しながらスポーツドリンク飲むなり、水飲むなり、やってもらいたい 」

熱中症対策には、こまめな水分補給や日傘の使用、部屋の換気やクーラーの利用など、これまでも呼びかけられてきた基本的な対策が重要となっています。

一方、那覇市では、この暑さを知恵でしのごうとする動きもあります。ゴーヤーを壁に這わせて、日光をさえぎる、その名も緑のカーテン。那覇市が講習会などを開いて推進している事業です。

松川団地自治会・我部政弘会長「涼しいですよ。毎週木曜にデイケアをやってますけど、やっぱりクーラーがないもんですから、これで大分涼しくなってると。植えて間もないときの写真です。一ヵ月後、5月の23日、もうその時分からはものすごい花も咲きだした。今あちこち個人住宅でもやってるの見かけるんですけども、日陰にもなるし、また食べることもできますし、一石二鳥ですよ」

では今後県内の気温はどう推移するのか。沖縄気象台に聞きました。

沖縄気象台・新屋盛進予報官「週間天気予報見ますと、明日あさってと若干くもってはいますが、そのあと、後半になりますと晴れてきて、後半ほど最高気温が高くなるという予想になってます。ここんところの台風で慣れた体が、そういう天気がいい、気温が高くなることによってさらに熱中症になる確度が高くなる。毎日の天気予報では、最高気温が33度予想された場合、または33度観測された場合に、その熱中症の確度が高くなる。熱中症というキーワードを使って注意喚起していきますので、気象情報を有効に活用していただいて、この夏を乗り切っていただきたい」

これからさらに暑い時期が続く沖縄。熱中症には十分な注意が必要です。