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夏の甲子園をめざし、今月18日開幕する高校野球沖縄大会を前に、今年の注目校、話題校を紹介している「めざせ甲子園!」6校目のきょうはこの夏の第3シード浦添商業です。

これまでチームを率いてきた神谷監督が、この春離れ、新監督を迎えて挑む夏!監督と選手の間を繋ぐ一人の部員の存在がありました。

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県立浦添商業高校。1983年の夏の甲子園から、これまでに4度、春夏の甲子園に出場。夏は2度のベスト4に進出するなど、県内屈指の強豪校として名を轟かせている。

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98人の部員は、今年も戦力が充実。春の県大会ではベスト4入りし、この夏は、大会第3シードとして挑む。

ところが、夏を前にチームに、ある異変が起きていた。

浦添商業を甲子園ベスト4まで導いた神谷嘉宗監督が、この春、離任。新監督として、チームにやってきたのは、これまで八重山の特別支援学校の教師だった高校野球、初監督の宮良高雅監督だ。

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宮良監督「自分もビックリしたというのが正直なところで、やっぱり浦添商業といったらね、県内の公立校では強豪、名門と言われているところですから」

しかし、新監督を迎えたチームに戸惑いがないわけではなかった。選手と監督とのコミュニケーションもギクシャクしたものになりがちだ・・・。ところが、

学生コーチ・具志堅譲君「はい!サード!」

新監督と選手の間に立って、二つを繋ぐ存在がいた。それが、学生コーチの具志堅譲くん(3年)。

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去年11月、学生コーチになって、裏方に回ることを決意。影の存在として、チームを支えている。

具志堅譲君「(学生コーチを始めた)最初の頃は、後悔した頃もあったんですが自分が決めた以上は、最後まで貫き通して」

宮良監督「自分がまったくわからないところから来てですね、ここで指導するにあたって、彼の存在なくしては出来ないというのが正直なところで」

玉城大夢選手「自分たちにとってとても大きな存在になっていると思います」

具志堅譲君「(気合いれて)おいおいおい!取れ!取れ~!」

選手と監督、そして影の存在、この三つが夏への力となる浦添商業。気になる戦力分析は!

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宮良監督の採点は、投手力4以外は、やや辛目の平均点といったところ。

その自慢の投手力は、今大会注目のエース佐村トラヴィス幹久だ。身長191センチの長身から振り下ろす、角度のあるストレートはMAX144キロ!カーブ、フォーク、スライダーなど、変化球も多彩だ。

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この秋のドラフト候補としても注目を浴びる佐村だが、春は股関節の痛みなどを訴え、一度も登板することがなかった。

浦添商業のカギを握る佐村は、先日の県高校招待野球、日大三高戦で1イニングに登板。三振を奪うなど、復活に向けて上々の仕上がりを見せた。

佐村トラヴィス幹久投手「夏の大会は(支えてくれた周囲に)感謝の気持ちを込めて、全力投球で(球速)150kmを投げられるよう、甲子園にも行けるように頑張りたいと思います」

他にも5人のピッチャーを擁し、層の厚さが評価4につながっている。

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一方、今大会屈指のスラッガー、浦商のドカベン玉城大夢も健在!春もホームランを放ち、高校最後の夏に備えている。

今年のチームのモットーは「一勝懸命!」チームの心を再び一つにして、浦添商業が、この夏、一勝へ全力でこだわる!

「元気出して行くぞ!せーの!」

山川航平主将「この“一勝懸命”をテーマにこの冬、また春は頑張ってきました」

佐村トラヴィス幹久投手「自分の得意のストレートで押していって、甲子園の切符を手に入れたいです」

玉城大夢選手「自分の結果じゃなく、チームの勝利のために自分が何が出来るかを考えて一戦一戦大事に戦っていきたいと思います」

具志堅譲君「夏は3年生にとって、高校野球の集大成である大会なので」「一日でも長い夏を送って、熱い夏にしたいと思います」

「この夏絶対甲子園行くぞ!イヤ~~!」

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