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10月にオーストラリアで開かれる世界最大のソーラーカーレース大会。手づくりのソーラーカーで参戦しようと奮闘する中学生高校生たちがいます。この大会に出場するために四苦八苦しながら励んでいる生徒たちを取材しました。

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鈴鹿のソーラーカーレースに3年連続出場しているのは、南部工業高校と長嶺中学の合同チーム「チーム沖縄」です。これまでレースで9位に入賞するなど、なかなかの実力です。

彼らは、この他にも小学校に出向いて児童たちに地球環境についてや何かに挑戦することの大切さを訴えたり、製作したソーラーバイクで沖縄本島を北から南まで12時間かけて縦断したり。いろんなことに挑戦してあきらめない粘り強さも養ってきました。

そして、さらなる挑戦が今年10月に開かれる「オーストラリア大陸縦断3000キロ」です。大手企業や環境技術を競い合っている大学が参戦する中、高校生たちが挑戦するのは世界初とあって、注目も集まっています。

プロジェクトリーダー・新垣諒さん「オーストラリアに行くのを前提に支援してくださる企業様とかもいた。楽しいではあるけど絶対にやらないといけないから頑張るみたいなのは、あります」

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製作は去年10月に始まりました。他のチームなどは、プロのエンジニアたちが行っているソーラーカーの設計を、彼らは行き詰まりながら自分たちの手で進めていました。

先生「何をそんなに悩んでいる?どこがわらない?イメージがつかない?自分の中でそしたら他のチームの写真見てごらん」

最初は、車体の外回りの型枠を継ぎ目なしで製作しようと試みたものの、思った以上に難しく、このままのペースだと間に合わないということがわかり、今年に入って残念ながら方針転換。これがきっかけで当初、20人近くいたメンバーも徐々に減っていきました。

南部工業高校・飯塚悟監督「あまりにも挫折感というか苦労感というかばっかりが残っちゃうじゃないですか。辞めちゃう子もでました」

しかし、そうは言ってられません。ときには、こんな練習もしています。

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「エブリワン!ウィアーダチーム沖縄」

先生「胸張ってどーんと声だせ。びくびくするからかっこ悪く見える。はい、やってみよう」

金城孝作部長「オーストラリアでやるレースで表彰式で発表したい」

いよいよオーストラリア遠征まで、あと半年。学校生活もスタートし、新入生たちが入学してきました。少しでも仲間を増やしたいこの日は、部活動紹介です。様々なパフォーマンスで新入生たちを自分たちの部活に呼びこもうとする人たちとは、対象的に技術部は・・・

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金城部長「世界と渡り合うためには、誰にも負けないやる気と何があってもあきらめない根性が必要です。とても厳しい言い方かも知れませんが、中途半端な人ではこの活動は務まりません。入部希望者はきょうの放課後、機械課の1階に来てください」

去年までは、広くよびかけていたのに今年はハードルを挙げてきました。何人の新入生たちが興味を持って入部してくるのでしょうか?

金城部長「(Q:放課後に入って30分ぐらいたつんだけど?)掃除とかもあるのでまだわらないんですね。来ないかもな?」

宮里宗一郎さん「期待は、二人こればいいかなって?期待します」

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いつものように作業を進めながら後輩の入部を待っていましたが残念ながら一人も来ませんでした。

金城部長「ちょっと残念ですけど、今までのメンバーでも十分やってはいけるので、これまでどおり頑張っていきます」

あと、半年。少ない人数で溶接や組み立て、電気系統の配線など、まだまだ険しい道のりは続きます。

VTRで製作途中に断念とありましたがどの程度まですすんでいたんですか?100

ある行程のなかでおよそ半分の作業がすでに終わっていたそうなんですが、方針転換に踏み切ったようです。ためらいもあったでしょう。こうやって失敗を重ねながら一つのソーラーカーが誕生するんですね。

このソーラーカーのお披露目は6月26日、南風原ジャスコで予定しています。また、オーストラリアに同行するカメラマンを募集しています。詳しくは、ホームページをご覧ください。 teamokinawa.jp