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名護市源河。築100年になる風情あふれる家で一人で暮らす喜屋武達子さん(81)。とにかくおしゃれとおしゃべりが大好きなおばあちゃんです。

喜屋武達子さん「好きなの子どもの頃から。おばさんたちのクリーム盗んでつけるぐらいだからね。とにかくおしゃれが好き」

そんな達子さん、今回、あす行われる「しまくとぅば県大会」へ名護市代表として選ばれ、出場することが決まりました。

達子さん「しまくとぅばは、先祖が使った言葉ですよね。島の言葉でずっと生活をして、子どもたち、孫たちを育ててくださっていますから、そごく大事だと思います」

どこへ行くにも車で出かける達子さん。

達子さん「本当にこんな便利なものも昔の人はわからなくて、大きな動物と間違うぐらい驚いていますよね」

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話す内容は、子どもの頃おじいちゃんから聞いた『初めて源河にタクシーがやってきた時のこと』です。

おじいさんとおばあさんが畑に芋ほりに行くと、向こうから大きな目を光らせた動物が近づいてきました。

見たこともないおじいさんとおばあさん。目をまん丸にしてみていると、その大きな動物は「ぷっぷー」とおじいさんを呼び、その後、それよりも大きく「ぱっぱー」とおばあさんを呼んだのです。

腰を抜かしたおじいさんとおばあさんの様子を源河の方言を使い、ユーモアたっぷりに表現されています。

しまくとぅば大会まで一週間前。子や孫、ひ孫たちが達子さんの家に集まり、おばあさんを激励していました。

60歳まで小学校の先生として働いてきた達子さん。島の言葉は好きだけど、時代背景からあまり子どもたちには、しまくとぅばを使って生活してこなかったと言います。

今回発表する話を子や孫の前で語りました。

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聞きなれないしまくとぅば。内容や意味は分らなくても言葉の響きに孫たちからは、笑いが出ていました。

孫「あんまりほとんど意味は分らないんですけど、発音とか面白いなと思います。日本語離れしている感じが」

息子「母親は方言上手だから継承したいというか、方言やりたいなというのはあったんですけど、おぼえるのは難しい」

娘「私は母の話を聞いて、源河が好きになりました。ただ生まれただけなんですけど、もう源河のひとと思っていますから」

達子さんは、先祖から受けつかがれてきた風習や言葉を大切にしています。

達子さん「上手とか下手とかじゃなくて、こんな言葉がありますよって。やっぱり、山原は山原だねって思う人もいるだろうし、何?って思う人もいるだろうし。源河にはこんな言葉があります。しかも先祖がつかってきた言葉ですからね。わからせたい、広めたい」

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最後に達子さん長生きの秘訣を教えてください。

達子さん「おしゃべりと笑うこと、仲良く生きることね。あんな素敵な若い男の子をみて喜ぶことも大事よー」