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65年前のきょう、収容所のあった石川に初めて高校が誕生しました。

うるま市の城前小学校に建つ教育発祥の地の碑。この場所で65年前のきょう、石川高校の開校式が行われました。

伊波秀雄さん「終戦直後ですからもちろん施設も貧弱で、学用品もほとんどない。教科書なし、ノートなし」

石川高校に通い、母校で校長まで勤め上げた伊波秀雄さん(80歳)もそのひとりです。(

伊波さん「台風の時などは屋根も吹き飛ばされて、生徒みんなで手直しするのも大きな作業でした」

アメリカ軍の兵舎跡に建てられた石川高校は、トタンで出来た、かまぼこ型のコンセットで授業が行われていました

伊波さん「隣の授業の声も聞こえるんです。コンセットをそのまま仕切って使っていましたから」

これまで1万6000人あまりの生徒が卒業した石川高校。古い面影が残るこの正門だけが65年の歴史を記憶しています。

15歳から19歳といえば、当時は戦闘で命を落としたり、収容所で家族を支える中心的労働力となっていたため、開校式に参加できたのはわずか4人だけでした。