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めざせ甲子園。きょうは那覇高校です。今から50年前、センバツ県勢初の甲子園に出場した那覇高校。節目の今年、現在の那覇高ナインは厳しい現状ながら、懸命に練習に励んでいました。

県立那覇高校。今年創立100年を迎え、野球部も同じく創部100年の節目の年です。

1960年、県内では2校目となる甲子園出場を果たし、10年前には夏の甲子園にも出場しています。しかし、その伝統校が今年夏の大会を前に苦しんでいました。

現在、学校は体育館の改築工事が行われ、グランドは半分しか使えません。他のクラブと共用するため、野球部にあたえられた練習時間は1時間半だけ。

當銘和成主将「間あいだを詰めながらも、単純な練習をすばやく正確にやることを意識しています」

前川等監督「確かに時間が短いから早くやりたいけどもさぁ。正確さ丁寧が欠けたら意味がないわけよ。これに時間かけてもスピード緩めてもいいから丁寧に投げなさい、丁寧に取りなさい」

前川等監督。限られた時間と場所の中で、焦りを見せる選手達に基本に向き直ることを教えていました。

前川等監督「まだまだですね。この段階でも雑なプレーがあるもんですから、こういった点を修正できればいいのかと考えております」

週末になると、学校ではできない実践練習を兼ねて練習試合に出かけます。試合前、対戦相手の嘉手納高校のグラウンドを借りた練習でも雑なプレーが目立ちました。

その結果か、試合はチャンスに打てず、投手陣はつかまり、まったくいいところなく大敗。そんな状況に監督は…。

前川等監督「もっと怖い。選手権の一回戦は、足が震える。負けたら終わりだから。2年半がたった2時間で終わりますよ。なぜやろうとしない」

きついお灸をすえられたナイン。さすがにキャプテンも凹みます。

前川等監督「本当にやるのなら死に物狂いでやってほしいと思います」

満足な練習ができないことを勝てない理由にはしてほしくない。監督の勝利への一途な思いが伝わりました。

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では、気になる那覇の戦力分析を!前川監督の評価は、投手力・守備力・打撃力で「3」。しかし、機動力は強気の「4」で合計13点。

前川監督「走力のほうはあるもんですから、そういった本当に少ないチャンスをものにできればいいなと感じております」

今年の那覇の柱はエース宮城浩平。1年からレギュラーとして経験も豊富!球速は120km後半ながら、変化球を織り交ぜた緩急と制球力で最後の夏に挑みます。

宮城くん「自分たちの試合は接戦になると思うんですけど、そこを我慢強く、ワンチャンスをものにして勝っていきたいと思います」

限られた時間と場所で練習を続ける選手たち。環境に嘆いているだけでは勝利は出来ない。焦っても、もがいても、夏はもう目の前だ!

前川等監督「子どもたちにとって本当に一生に一回のイベント、選手権大会ですので、どんな形であれですね、ひとつでも多く、子どもたちにですね『勝ち』という勝利の美酒を感じさせるためにもがんばっていきたいと思います」

當銘主将「グランドのせいじゃなくて、自分なんかはグランドがなくてもできるだっていう風に、本当に夏に向けて、一人ひとりが意識して上を目指していけたらいいと思います」

絶対甲子園に行くぞ~!オー!

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