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先週土曜日、宜野湾市で国内最大級のファッションイベントといわれる東京ガールズコレクションが開催されました。一体、どのようなイベントだったのでしょうか、また、イベント今後の県経済に与える影響などについてまとめました。

会場女性「モデルさんが早くみたい」「最高です ウフフフフ」「福岡から」「石川県の金沢市です」「やっぱりいろんなブランドの新作とか見れるのが楽しみだと思います」

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2005年からスタートした東京ガールズコレクション。毎年、年2回開催されていて、先月横浜アリーナで開催された10回目のイベントでは2万5000人が来場するなど10代後半から20代の女性に圧倒的な人気を誇る国内最大級のファッションイベント。今回の沖縄開催は、初めての地方開催。

イベントの一貫したテーマは「日本のリアルクローズを世界へ」。リアルクローズとは手頃な価格で購入できる現実性のある服のこと。高級ブランドを扱うパリコレなどとの違いを鮮明にしていて、日本の”かわいい”服を発信するイベントとして中国北京でも開催されるなどアジアの若者からも注目を集めています。

イベントには、県出身の山田優さんのほか、ほしのあきさんマリエさん、木下優樹菜さんなど人気タレントやモデル合わせておよそ50人が出演。ランウェイと呼ばれる舞台に、モデルが登場するたびに会場は歓声に包まれました。

イベントでは、モデルが身につけているアイテムを、会場から携帯で購入できるEコマース連動型イベントとしても注目されていて、会場では、携帯電話でお気に入りの洋服を探す女の子たちの姿が見られました。

今回の沖縄開催。チケットは1人5000円。発売から、わずか3日で完売する人気で、当日来場者数はのべ約4900人。主催者によると、来場者のおよそ7割以上が県内から。残りが県外からの来場者でした。

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県観光商工部 嘉手納 良博 誘致企画監「入域観光客が1000人以上という大きなイベントでありましたので」「また、その大部分が、20代の若者であり、本県入域観光客数に占める年代別比率の低い20代を呼び込むことに貢献しています」

会場女性「東京です」「東京のは行っています。毎年、はい。」「沖縄旅行のついでに寄れるっているのもあるし、これのついでに沖縄を旅行できるっているのもあるし、すごいいいと思います」福岡からの女性「魅力的なモデルさんたちが、新作の服を着てランウェイ歩いているのを見ると幸せな気分になる」会場女性「(沖縄開催は)いいと思う、全然いいと思います。むしろいっぱいやった方がいいと思う」会場女性「遊びに来つつ、楽しめるみたいな、ファッションショーを」会場女性「沖縄はきれいだし、日本じゃないみたいだけど、手軽に来れる」

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今回のテーマは「Runway to summer」。初めての地方開催地として、沖縄が選ばれたのは、夏ファッションを売り出すための、常夏のイメージ。

東京ガールズコレクション実行委員会メディアプロデューサー奥田 真希さん「女の子が好きなものを全部積め込んでいる、私たち、よく、おもちゃ箱って言っているんですけども」「ただ単に規模が小さいものだけはやりたくないと思っていて、地方でやるのであれば、その地域の特色を生かしたものが出来ない限りはやりたくないと思っていたんですね」「春夏でもない、秋冬でもない、夏っていところを切りだしたファッションショーが見せられると」

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ステージでは、ガールズに向けたオリジナルかりゆしウェアも披露されました。

会場女性「なんかちょっとリゾート気分が味わえるっていうのと、また新しいファッション最新のファッションをいち早く見れるし、みんな見に来ている女の子もすごいおしゃれで、楽しくて、良いイベントだったと思います」

しかし県経済にとっては、イベントだけにとどまらない効果を指摘する期待する声もあります。

琉球大学 観光産業科学部 梅村 哲夫 教授「サミットだとかありましたけども、沖縄全体の知名度は上がったにしても、それが観光につながるかというと、ちょっとそこのところに疑問があったんですが、今回のような状況を見ていると、こういう若者をターゲットにしたイベントというほうが、観光プロモーションとしてもより有効じゃないのかなと言う風に考えます」

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県内では今年、2回目を迎えた沖縄国際映画祭に38万人が集まるなど若者をターゲットにしたエンターテイメント性の高いイベントが立て続けに開催されています。

東京ガールズコレクション実行委員会メディアプロデューサー奥田 真希さん「ある程度、その土地に観光としての遡及力がある土地っていうのは大きなメリットだったと思っています」「イメージがいいって、本当に一朝一夕で得られる財産ではないと思うんですよ」「沖縄のすごいいいイメージを表現できるようなビジネスを生み出せるようなことは、試したい」

琉球大学 観光産業科学部 梅村 哲夫 教授「日本文化とまあ、そこに沖縄の文化もコラボした、文化の発信地ですね。国内だけではなくて、アジアなんかに対する発信地としての沖縄と」「ファッションショーというのは華やかだし、これは沖縄にとっては、ものすごく大きな武器になると」

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およそ5時間にわたる熱狂で幕を閉じた、東京ガールズコレクション イン 沖縄。実行委員会では現在、来年以降の開催についても検討を進めています。

きれいで、楽しく、華やかなイメージの発信地として沖縄のもつ特性を活かさない手はないですよね。観光地としてだけでなく、興業地、商業地としての新たな展開は企業誘致など、今後の県経済にも大きなプラスの効果を与えそうです。