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飛行場の建設は沖縄のジュゴン全体にマイナスの効果をもたらす。専門家がきっぱりと指摘しました。名護市辺野古の基地建設に向け沖縄防衛局が作成した環境影響評価準備書の審査会が開かれ、ジュゴンの専門家が準備書は不十分だと述べました。

この審査会は県が環境学の専門家などに依頼し、準備書に問題点が無いかどうかをチェックしていて、7回目の審査会では、ジュゴンの専門家で元帝京科学大学教授の粕谷俊雄さんが意見を述べました。

この中で粕谷さんは予定地付近の海域で実施された航空機による生息範囲調査や鳴き声の録音、水中映像の録画などはいずれも十分な結果を得られるものではなかったと指摘しました。

また飛行場の建設は沖縄のジュゴン全体の生存や繁殖にマイナス効果をもたらすものと結論づけました。粕谷さんは「あるところに住んでいるジュゴンが空港建設によって不利な扱いを受ける、生活環境が悪くなるということは沖縄のジュゴンの個体群全体に影響するものだという風に解釈できるわけです」と話していました。

審査会はあと数回の会合を経て、知事に答申されます。