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県が国頭村で進めている林道建設に関して、野党の議員たちから予算の削除を求める声が出ている問題で、3日、北部の村長たちが県議会と県を訪ね、事業の続行を要望しました。

国頭村の宮城馨村長、大宜味村の島袋義久村長、東村の伊集盛久村長の3村長は高嶺議長に対し「林道整備の予算の拡充を図るよう」連名で要望書を提出しました。

林道建設に関して県議会の野党6会派は2月に、環境への負担が大きいなどの理由から予算の削除を求める方向で一致しています。

その中で宮城村長は「林道は林業を推進していくために必要な社会資本」と述べ、これに対し高嶺議長は「引き続き議論したい」と答えるにとどめました。

村長たちはこのあと仲井真知事にも同じ内容の要請を行いました。仲井真知事は「反対する議員がいたら説得したい」と話すなど、事業の続行を目指していて、多数派となる野党議員と今後論争が激しくなりそうです。

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一方、2009年度予算から林道の開設事業費などの予算の削除を求める方針の野党議員4人が先週末の2月28日に林道予定地を視察しました。特に、開設予定の伊江原支線はかつて林道だった場所を改めて舗装する工事になるため、議員からは「必ずしも舗装する必要はあるのか」という疑問が上がっていました。県議のひとりは「林道が必要で作るとしても、もともとここに住んでいる動植物と共生できるようにしないといけない」と話していました。