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夜になると、秋の涼しさを感じられるようになりましたが、こちらのスポーツはまだまだ熱い!きのうまで2日間開かれた全国ビーチサッカー大会2008。この大会は毎年県勢の活躍が際立っていて、決勝戦は2年連続県勢同士の対決となっています。3回目を迎えた今年も、この2チームが大活躍を見せました。

熱い日差しが照りつける中、去年に引き続き、今年もここ宜野湾トロピカルビーチで行なわれた全国ビーチサッカー大会2008。全国9つのブロックを勝ち抜いた12チームが日本一を競い合います。今年も優勝候補は、県勢の2チーム。

ディフェンディングチャンピオン・レキオスFCは九州地域代表として出場し、大会3連覇を狙います。

そして去年準優勝のソーマプライアは、県代表として出場。2年連続準優勝に甘んじているソーマの監督兼選手、ワールドカップでも監督を務め、沖縄、そして日本のビーチサッカーを引っ張ってきた河原塚さんは雪辱に燃えています。

ソーマプライア・河原塚毅監督兼選手「2回連続負けている。何とか2回分取り返し、しっかり勝ちたい」

去年の全国大会、県大会でレキオスを破り県代表として出場したソーマは、九州地域代表として勝ち上がってきたレキオスと決勝で再び対戦。結果は1対2で惜敗、王座奪還はなりませんでした。

そして迎えた今年の全国大会。ソーマは予選トーナメントで、思わぬ苦戦を強いられます。

青のユニフォーム、東海地域代表のトリコロールにまさかの2点ビハインドで第1ピリオドを終了したソーマプライア。第2ピリオド、河原塚選手の連続シュートなどもあり、逆転3対2と辛くも勝利を収めます。

これまで日本ビーチサッカー界は県勢が圧倒的な力を誇っていましたが、全国のレベルが上がりつつあることを感じさせました。

レキオスFC・田畑輝樹キャプテン「(ソーマに)県代表戦で負けているので、全国でも当たってリベンジしたいと思います」

レキオスFC・山内悠誠選手「3連覇も大事ですけど、とにかく一個一個勝って、優勝したときにその3連覇っていうのがついてくるので、とにかく一個一個が大事ですね」

一方の王者レキオス、去年までいた外国人選手が全て抜け、戦力ダウンが予想されましたが、予選トーナメントの3試合で奪った得点は山内選手の15得点など、合わせて26点。

決勝トーナメントでもその強さは変わりません。準決勝、ソーマを苦しめたトリコロールを相手に8対1の大差で勝利、決勝戦に勝ちあがります。

一方、準決勝に進んだソーマ、関東地域代表のOLE!に試合開始早々1点を先制されますが、すぐさま同点に追いつき、結局5対1で勝利、決勝進出を果たしました。

決勝戦は3年連続同じカード。ソーマ対レキオスの対決となりました。

第1ピリオド、体格的に不利なソーマは組織的なプレーを展開。終始ボールをキープし、果敢にレキオスゴールを狙います。しかし、わずかな隙を逃さないレキオスに1対2とリードを許し、第1ピリオドを終了します。

第2ピリオドに入るとプレーにつながりが出てきたレキオスのペースに。

第3ピリオド開始早々にも1点を追加され2対6。王者奪還の夢が遠のきます。

しかしソーマ、ここで意地を見せます。レキオス11番・後藤選手がキーパーに返そうとしたボールに河原塚選手が反応し、6番・上原選手がゴール。

そして、レキオスのキックインのミスを付き速攻に転じたソーマ、ここでゴール前にいたのは、河原塚選手。2点差まで詰めよりします。

しかし、反撃もここまで。その後、レキオスの攻撃の要・山内選手に連続シュートを許してしまったソーマ。4対8で破れ、夢は来年に持ち越しとなりました。

ソーマプライア・河原塚毅監督兼選手「完敗です。これをしっかり受け止めて、日本でまだ2番目のチームなんだと認識をして、その中でいままでよりもやっていかなきゃいけないっていう現実だと思う」

レキオスFC・山内悠誠選手「次の目標はワールドカップでメダルを取りに行くし、一勝っていうのも大事なので、代表を目標にがんばっていきたいと思います」

沖縄から世界を目指すビーチサッカー。その魅力は徐々に全国に浸透しつつあるようです。今回残念ながら敗れたソーマですが、この悔しさをばねに、これからもレキオスとのライバル争いが続けば、日本ビーチサッカー界をますます盛り上がっていくはず。今後の活躍に期待しましょう。