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今年は沖縄県勢が初めて甲子園の土を踏んでから、ちょうど50年目の夏を迎えます。その節目の年に出場したのが首里高校。後輩達が夢の舞台に再び挑みます。

首里高校の中庭にひっそりとたたずむモニュメント。今から50年前の夏の甲子園に、初めて沖縄の高校球児として首里が出場したのを記念して建てられました。

当時まだ沖縄はアメリカの占領下。甲子園の土は植物検疫で持ち帰ることができず、船の上で土を棄てたというエピソードは今に語り継がれています。

あれから50年目となる今年の夏、首里の後輩達は再び「憧れの舞台」を目指し、瞳を輝かせています。

金城秋仁投手「先輩達が甲子園に最初に出たということもあるし、(今年は甲子園への)期待が先輩達からもいっぱいあるので、この夏は勝って出たいと思います」

山城敬太郎捕手「50年目という節目の年なので、絶対甲子園にいきたいと思います」

夏へ意気込む今年の大会、首里は第4シード。チームの持ち味は爆発力のある打撃力で、上位から下位まで、切れ目のない打線が自慢です。

続いて投手陣、エースは金城秋仁投手。130キロ台のストレートにスライダーなど、変化球を織り交ぜる好投手。これに右サイドスローの大嶺研斗投手が加わり、首里の守りを固めます。

そして、この二人の投手を支えるのが、山城敬太郎くんです。

山城敬太郎捕手「いけるいける!ひとつ!ひとつ!いったいった〜」

キャッチャーの山城くん、実は3ヶ月前まではピッチャーでした。

山城敬太郎捕手「最初はちょっと驚きました」

初めは戸惑いもありましたが、すぐに気持ちを切り換えます。

山城敬太郎捕手「チームの力になれればキャッチャーでもかまわないと思うので、ピッチャーの経験を活かして、ピッチャーの気持ちとか他の人よりはわかっているつもりなので、そこをリードに活かしていけたら」

どのポジションもチームにとっては欠かせない存在。「みんなのために自分がやれることはやる」元ピッチャーが夏へ挑戦を始めています。

金城秋仁投手「(山城は)ピッチャー出身でもあるので、ピッチャーへの気配りとかがあるので頼れるキャッチャーだと思います」

大嶺研斗投手「以心伝心というか、投げたいボールがすぐに一致して、リズム良く投げられます」

山城敬太郎捕手「(捕手は)ピッチャーとか皆が苦しい時に支えにならないといけないし、流れを変えるのもキャッチャーだと思うので、自分がもっとしっかりしないと」

先日、学校で行われたインターハイの激励壮行会。首里ナインは一足先に戦う仲間を舞台で激励!クラブを超えたこの学校の一体感こそが、ナインを支える強さにもなっています。

下地健也外野手「支えて下さっている皆のためにも、そして自分達の最後の夏のためにも全力で頑張って甲子園へ」

町原尚忠監督「(今年県代表として)甲子園に行くチームが沖縄の50周年を背負って立つ。県内ではやはり首里高校が意識してやっていかなければいけないということで」

金城秋仁投手「この夏は先輩達が行ってから50年という歴史もあるので、絶対甲子園に行って、沖尚が春優勝したように夏は自分達が優勝したいと思います」

『甲子園行きた〜い!1,2,3,4〜!甲子園行きたい!甲子園行くぞ〜!!』

明日は、豊見城南高校。チームにはナインの心を勇気付けている言葉がありました。お楽しみに。