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今晩は、ザ・スポーツです。感動と興奮が冷めることはありません。80回の記念大会となったセンバツ高校野球大会は、沖縄尚学が9年ぶりの優勝という快挙を達成し幕を閉じました。リニューアルした甲子園球場で、平成生まれの沖縄球児が沖縄の高校野球の新たな伝説を生み出す。素晴らしいドラマが満載だった今年の大会を振り返ります。

決勝最後のシーン東浜投げる、空振り、ガッツポーズ「空振り三振〜伝説の扉が開かれた〜」喜ぶ沖尚ナイン,アルプススタンド。

決勝終了後東浜巨投手「ずうっと目標にして来たので小さい頃からの夢でもあったので、すごく嬉しいです」

決勝終了後比嘉公也監督「まだ本当に優勝したという実感が沸かないですけども不思議な感じですね信じられないです」「決勝まで来れた事にまず感謝なので、また、声援の力というものが大きかったと思うし、また結果を出してくれた選手達には本当に感謝しています」

9年前の優勝エースが、今度は母校の監督となって再びセンバツに帰ってくる。まるで映画のようなストーリーは、初戦から大きな注目を集めました。

3月24日比嘉公也監督「今までやって来たものを信じて(選手達には)グラウンドに立たせてやりたいと思います」

3月24日西銘生悟主将「初めての大舞台で少し浮き足立つこともあると思うんですけど」「甲子園だから特別な事をやろうと言うのはまったくなくて」「自然体で臨みたいです」

特別な場所だが、特別なことはしない・・・。これが今年の沖尚ナイン共通の思い、そして強さでもありました。試合は、初回に相手のミスもあって沖尚が1点を先制。一方、エース東浜巨は、自己最速を更新する147キロをマーク。鮮烈な甲子園デビューを果たします。

しかし、その後沖尚は追加点を奪えず、試合は1点を争う緊迫した展開に5回には、沖尚、満塁のピンチを迎えるも、ライト伊志嶺大地の好プレーで凌ぎ、他、随所で、普段どおりの守りの野球を見せ、相手に得点を許さず、東浜の完封勝利で、初戦を突破します。

続く3回戦は甲子園の常連校、明徳義塾。甲子園通算35勝をあげている名将、馬渕史郎監督(52)と、今大会、最年少26歳の比嘉公也監督との監督対決にも注目が集まりました。しかし、試合は名将の度肝を抜く幕開けでした。

1回の裏、ランナーを一人置いて打席には3番キャプテン西銘生悟

西銘生悟主将「チャンスがまわってきたら一発でランナーを返せるような打席が出来たらいいと思います」

西銘の打球は、試合の主導権を引き寄せる大会12号の2ランホームラン!さらに甲子園、春夏通算1800号。メモリアルアーチのおまけつき!

西銘主将のお父さん「まずはもう最高です。その一言です」「良し、頑張れ!」

3対1で勝った沖尚がベスト8へ進出します。

続く天理戦では、先制を許すも、機動力も活かした攻撃で、沖尚が逆転に成功します。しかし・・・・ 8回の東浜巨に打球が当たる場面。打球がエース東浜の左ヒザを直撃。3塁側アルプスが凍りつきました。呆然とする観客,祈る女の子。しかし、再びマウンドに戻ったエースは気迫のピッチング!これに打線も応え、準決勝へと進出します。

準決勝では、東洋大姫路に先制を許すも、傷みを押してマウンドに立った東浜をナインが支え、4対2で逆転勝ち、ついに決勝へと進出します。

決勝は奇しくも9年前と同じ4月4日。試合前のマウンドには、いつものように願いを込めるエースがいました。実はこの時、他のナインも、それぞれの守備位置で東浜と同じポーズで願いを込める姿があったのです。試合は、前日の勢いに乗る沖尚打線が初回から爆発。5回までに大量9得点を挙げる猛攻を見せます。投げては、エース東浜の打たせてとるピッチングと沖尚、鉄壁の守りで付け入る隙を与えません。

そして9回最後のバッター。東浜は、まるで甲子園を独り占めするかのように大きく深呼吸。

そして・・・・

9年前と同じようにウェーブが・・・

優勝した沖尚ナインを迎えようと、那覇空港には大勢の人で溢れました。

さあこれで、紫紺の優勝旗が2度海を渡りました。残すは夏の深紅の旗のみ、今から夏の大会が楽しみです。以上、ザ・スポーツでした。