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九州・山口・沖縄のANN系列の新春企画「今年にかける」、今日は沖縄からです。ハワイアンフラのルーツともいわれる「タヒチアンダンス」の世界大会が今年3月ホノルルで開かれます。その大会に日本代表として出場するのは沖縄のチーム。大会にかける彼女たちの思いを取材しました。

去年9月東京で開かれたタヒチアンダンスの日本大会。難易度の高い技や緻密なフォーメーションで、高い評価を得て優勝し、世界大会への切符を手にしたのは・・・。

結成からわずか2年の沖縄のチームでした。これまで無名だった彼女達は、一躍時の人に・・・。年末は企業の忘年会でひっぱりだことなりました。

そんな彼女達の指導にあたるのが長野出身の堀内さん。日本で一番タヒチアンダンスが似合う場所を求め、8年前に沖縄に辿り着きました。

堀内さん「タヒチアンダンスは、祖先を敬って島に感謝して、踊りとして伝えていく。そして後世に残していこうという文化なんですが、(沖縄の文化と)似てます。本当に似ています」

タヒチアンダンサーとして県内外で活躍してきた堀内さんでしたが、沖縄で暮らしていく中で、いつしか沖縄の人達にこそ踊ってほしいという想いが強くなっていったのです。

堀内さん「あのやるべき人、本当に大げさみたいなんですけれども、やるべき人、つぼみが沢山。宝石でいうなら原石が沢山っていう風に見えて仕方なくて・・・」

実はタヒチアンダンスは容姿も大きな評価ポイント。顔立ちや黒髪の量、肌の色という点で、沖縄の女性は生まれ持った素質があるのだとか。

残すは技術力。地道な練習を積み重ね、高度な技を次々習得した結果、日本大会では審査員文句なしの優勝に結びつきました。そして、3月に控えた世界大会に向けて強化しているのが・・・。

堀内さん「ホノルルは凄く大きなステージで、遠いですよ。だから大きさ勝負」

堀内さん「ここで回す。そうそうそうそう」

腰の振りをより大きく見せる動き方の習得です。

生徒「日本代表って聞くと、やっぱり頑張らないとなって思います」

頑張っているのは練習だけではありません。頭を抱えるのはホノルルへの遠征費用の捻出。生徒が考えたのが、手作りの商品をイベントで販売するというもの。

生徒「大変ですね。仕事との両立とか・・・」

華やかな踊りからは一転、地味な作業。これも全て好きなダンスの為・・・

生徒「ずっと太ってて、色も黒くて、自分が嫌だったんですけれども、これを始めてコンプレックスがプラスになることっていうか、自分が好きになれるきっかけになったから、楽しい」

更に・・・地味な努力はこんなところまで・・・。

生徒「やっぱりタヒチの女の子は日焼けしてて、髪の色も黒くて・・・という感じなので、タヒチの子になりきりたい」

南国沖縄とは言え、さすがに冬場は日焼けも難しいという訳で、日焼けサロン通いです。

生徒「全然足りないんですよ。しんどいんですけど、焼かないといけません」

世界大会までにやるべき事は沢山あるようです。

堀内さん「ここまでが農業で言うならば土を耕し、肥料を入れてっていう準備の段階だったと思います。今年は世界大会も待っている、始まりの年ですね。タヒチ語でFenua(フェヌア)といいます。今年はフェヌアだと思います。始まります、ここから」

2008年、MADE In OKINAWA のタヒチアンダンサーが世界に羽ばたきます。