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きのうから3回のシリーズでお伝えしている「Qごろ〜が行く〜ニュージーランド編」。きのうはニュージーランド産の牛肉にこだわって、沖縄との関わりやニュージーランドの自然などを見てきました。実際に現地へ向かったQごろ〜、きょうはそのお肉を食べつくすだけではなく、美味しさの秘密を探ってきたようです。

沖縄で知り合った金城さんの提案でニュージーランドへやってきたQごろ〜。いつもおなかいっぱいです。でも食べてばかりじゃだめだよ!美味しさの秘密を探らなくちゃ!

そこでニュージーランド人の胃袋を支えるスーパーに来てみると・・・。ありますねぇ。ここにあるのは全てニュージーランド産の牛肉だけ。

お客さん「私達もお肉は週に2,3回は食べているわ」「私も週に3回は食べてるよ、おいしいからね」「ビーフねぇ、たぶん週に3回は食べてます。私も家族もみんなお肉が大好きよ!」

農畜産業が中心のこの国、いたるところに牧場が広がり、なんと国のおよそ半分の面積を占めているんです。

牧場主・ジョージ・ヒルさん「Welcome to the farm Qごろ〜!」

Qごろ〜をにこやかに迎えてくれたジョージ・ヒルさんは御年68歳。この道一筋45年で、およそ12ヘクタールの牧場に羊1000頭、牛570頭を飼育しています。

ジョージ・ヒルさん「ここの牛は本当に自然の草を食べて育つんだよ。そして放し飼いだから、牛たちは行きたいときにどこへでもいけるし、好きな時に草を食べてるよ」

肥沃な大地に恵まれたこの一帯で育つ牛たちは、一年中牧草だけを食べています。そのため、穀物や肉骨粉を食べて育つ牛たちのように狂牛病にかかる心配はまずありません。さらに一番近い隣の国オーストラリアともおよそ2000キロ離れているため、鳥達が運んで来る可能性がある伝染病の発生もほとんどないのです。

つづいてQごろ〜がやってきたのは・・・。ここは、食肉の加工工場。工場を管理するのはスコット・ウィリアムズさん。

スコット・ウィリアムズさん「ここではまず帽子を被って、靴はちゃんと消毒しなくちゃいけないよ。そして手も石鹸できちんと洗うんだ」

そしていよいよ工場の中へ。

スコット・ウィリアムズさん「Qごろ〜、ここまで!」

あれあれ、まだまだ小さいQごろ〜は窓の外から見学です。解体された枝肉が、どんどん運ばれてきます。10度以下に保たれた工場内での作業は重労働ですが、決められた部位ごとにさばかれ、素早くパック詰めされていきます。

そんなスタッフに混じって、胸元や方に「FSA」と書かれた作業着を着ている人たちがいます。彼らはニュージーランドの食品安全省の職員。政府から派遣されたスタッフなのです。

その中には一人の獣医が含まれていて、肉の状況を調べて異常はないか、安全なものが出荷されているかを丁寧にチェックします。この体制はニュージーランドにあるすべての工場で取られていて、政府が責任を持っているということの証にもなるのです。

工場長ピーター・ジョーンズさん「食品安全省が工場へやってきて、様々な検査を行っています。それは非常に厳しいものです。だからこそこの工場で生産されて輸出される商品は、我々が自信を持って提供できるのです」

Qごろ〜も感心しながら見ていると・・・。あの沖縄で出会ったサンエーの中西専務です。

中西さん「まず工場を見て、衛生的に非常によく管理されている。クレームや(サンエー側の)要求に、写真を現場に貼ってあって、現場で作業をする人たちにも徹底されているので、非常に安心しました」

食品安全省・アンドリュー・マッケンジー事務次官「ニュージーランドは農生産物のおよそ80パーセントを輸出していて、その安全性を確保することは国の経済にとって非常に重要です。ということは消費者の8割は海外にいるということなのです」

食品安全省のマッケンジーさんの言葉の通り、食べ物の安全を守ること、それは国の存亡をかけた大仕事だったのです。ニュージーランドビーフが美味しいだけじゃなく、とっても安全なお肉だということを知ったQごろ〜。ニュージーランドの一大プロジェクトを探ろうとやる気満々。あすもQごろ〜が行く!!

中西さん「Qごろ〜、僕は先に帰るけど、他の工場も見ておいでね」

食品安全省のトップの「消費者の8割は海外にいる」という言葉は印象的でしたが、国の産業を支えているのが農畜産業ということですから、万全な安全対策をとっているわけですね。

ここで、もう一度なぜ、ニュージーランドビーフが安全なのかということを振り返ってみたいのですが、まずは、牧草だけを食べているためにBSE、狂牛病の心配がないということでした。さらに広大な牧場で育てられるので、牛たちにストレスがない。そして、最大の長所は地理的な条件、最も近い国ともおよそ2000キロ離れているこのために病気が入りにくいということでした。

それにしても沖縄のサンエーが出したクレームが、工場に伝えられて徹底されているところも驚きました。Qごろ〜はあすも旅を続けるようです。