※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
News Photo

今月は防災月間、皆さんはいざというときの日頃の備えは確認なさったと思います。

強い揺れがくるまえに、テレビやラジオなどで知らせる「緊急地震速報」が来月からスタートします。この地震速報、いったいどういう仕組みで、そしてそれを見聞きした場合はどうすればいいのでしょうか?

『緊急地震速報を受信しました!緊急地震速報を受信しました!』

震度5を超える強い地震の発生が予測されたときに、テレビやラジオなどでその情報をいち早く伝える新しいシステム、「緊急地震速報」。これまでには無かった地震情報はどのように出されるのでしょうか?

みなさん、学生のときに習った「地学」を思い出してください。地震の発生による揺れは、大きく分けて二つの波で広がります。最初の小さな揺れは、秒速7〜8キロという速い速度のP波。このP波を観測と同時に分析し、気象庁は速報を一般家庭に伝えます。大きな揺れであるS波は遅く、P波よりあとに到達します。その時差を使った予報システムです。しかし沖縄には大きな地震はない、と思ってる方はいませんか?

沖縄気象台地震火山課・石川徹技術専門官「本土の他の地域に比べても大きな地震も発生するし、沢山の地震も発生しています」

沖縄気象台では、那覇をはじめ県内14ヶ所で観測を行い、日々小さな揺れも見逃さず観測を行っています。沖縄での地震発生回数はカラダに感じないものも含めると、年におよそ7000回。決してすくない数ではありません。

日ごろの備え、そして、この地震速報をどういかすか真剣に考える必要があります。まず、速報が出たあとに大きく揺れるまでの時間を把握してください。

石川技術専門官「大体ですね、数秒から数十秒だと言われています。きわめてみじかい時間しかありませんので、できることは限られてくると思います」

地震速報が流れてから強い揺れが到達するまでの時間はおよそ数秒から数十秒です。その限られた時間をどう活かすかが大事なことなのです。

石川技術専門官「危険なものから離れることが一番重要です。倒れやすいタンス、食器棚からすぐに離れる。落下物に気をつける。すぐにこういう情報を聞いたら、丈夫な机の下にもぐること」

地震といえば昔は「まず火の始末」でしたが、現在はほとんど消火装置がついています。揺れで鍋などが転倒し、大怪我をする恐れもありますから、まずは「自分の身を守る」こと。

日中、車に乗って仕事をしている人も多い沖縄。ラジオなどで速報を聞いた場合もあわてないように。急ブレーキは事故を引き起こしますから、まずハザードランプ。そしてゆっくりと路肩に停車してください。

数秒から数十秒とはいえ、突然の揺れに襲われるよりも精神的な余裕はとても大きくなるといえます。速報のあと、僅かな時間にどう動くか?あなたと、あなたの大切な人を守るための、数十秒です。

石川技術専門官「ふだんから“この情報がきたらどういう行動をとる”と決めておけば、非常に減災効果に大きな力を発揮すると思います」

確かに、突然の揺れでパニック状態になることと比べれば、大きな揺れが来る前の数十秒は貴重です。普段から、速報を見聞きした直後の行動を意識する必要がありそうです。

現在のところ、この速報の配信はテレビやラジオなどの放送が中心で、携帯電話会社でも速報受信が可能な機種の開発を進めています。多くの人が速報を受けられるシステム作りが必要です。