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QABのマスコットキャラクター、Qごろ〜が各地のあらゆる場所や物をハイビジョンカメラで、より美しくお届けする「Qごろ〜が行く」、今回は西表島を訪ねました。夏休み、みんなで楽しめる場所や夏休みの宿題の研究課題にもなりそうな話題が詰まっています。

石垣島からフェリーにゆられおよそ45分。Qごろ〜、とても待ち遠しい様子です。

あららQごろ〜ゆっくり歩きなさいって。

Qごろ〜「濡れてるなの〜」

これはツボカビの侵入を防ぐ消毒液のマット。西表島には、ハナサキガエルやカエルを餌にするイリオモテヤマネコなどの貴重な動物たちの宝庫。そこにツボカビが入ってしまうと、生態系に悪影響を及ぼすため、このマットが設置されているんです。

今回Qごろ〜が訪ねたのは、亜熱帯の島「西表島」。本島に次いで2番目に大きな広さを誇りますが、人口は、わずか2000人の島です。

ここは、日本の滝百選にも選ばれた「マリユドゥの滝」。そして、こちらは神々の聖地という意味の「カンビレーの滝」。

Qごろ〜「この音に癒されるのなの〜」

さてQごろ〜、ここ西表島でどんな人たちと出会うのでしょうか?

Qごろ〜「このカニおもしろいなの〜」

シオマネキに歓迎されたQごろ〜。西表島からのんびりと水牛車で海を渡ってゆく由布島に向かいました。

仲本さん「Qごろ〜、これから出発しましょうね〜」

笑顔で出迎えてくれたのは、長年、水牛車を操っている仲本芳雄さん(82歳)です。そして、おじぃちゃんの相方は、Qごろ〜と名前が似ている五郎君です。

仲本さん「年は、今17歳ということでこれが人間でたとえた場合は3倍。51歳で、水牛にとってはまだまだ働き盛りね」

一日多いときには、2400人の観光客をのせている水牛たち。暑さに負けず頑張って働いた後は、こうしてまったりと休んでいます。

Qごろ〜「ん〜、気持ち良さそうにお休みしているなの〜」

仲本さん「Qごろ〜、サガリバナも今頃いっぱい咲いてるから見に行ってごらん。においもプンプンして、かんばしい。きれいですよ」

すっかり由布島を満喫したQごろ〜。オジィちゃんが紹介してくれた場所に向かうことに・・・。

午前4時、まだ薄暗い中、サガリバナーのツアーがスタート。

国分さん「あっQごろ〜、今からサガリバナ見に行くけど、一緒にカヌー漕いで行く?」

サガリバナは夕方から咲き始め、朝には全て散ってしまう不思議な花。6月から8月にかけて、見ごろをむかえます。

ゆっくりとカヌーを進めていくと、なんとも言えないあま〜い香りが漂ってきました。この香りを頼りにさらに、上流にむかうと・・。ありました。

Qごろ〜「サガリバナなの〜」

花の美しさに浸っていると、次第に明るくなり、目のまえで音を立てながら散り始めました。

Qごろ〜「幻想的なの〜」

国分さんに、さらに不思議な花の情報を教えてもらいました。

Qごろ〜「これ何なの?」

おにいちゃん「ウミショウブだよ〜」

Qごろ〜が遭遇したこの花は、めったに見ることの出来ない「幻の花」、ウミショウブです。

ウミショウブは真夏の大潮の時期に、しかも潮が最も引く干潮時にあわせて姿を見せます。

午後1時50分。3ミリほどの小さな花が、気泡と共に水面に上がってきます。

Qごろ〜「かわいらしいなの〜」

すると、水面を走るように流れていきます。

Qごろ〜「どこまで流れるなの〜」

雄花と雌花が海面で出会い、受粉し、子孫を残す不思議な光景です。この光景が見られるのも、日本では石垣島と西表島だけ。

海面を埋め尽くした「ウミショウブ」は、3時間程で姿を消しました。

不思議な花に初めて出会ったQごろ〜は、これを機会に夏休みの課題としてもっと「ウミショウブ」の研究をしようと思ったのでした。

神秘の島・西表島。この島には、まだまだ知られていない自然がたくさん残されています。

さて、今回Qごろ〜が、ウミショウブについて自由研究を作ってきてくれました。おさらいしてみましょう。

海面を走っていた花は、雄花。雄花は水中で咲いていて、干潮時になると茎のほうが外れやすくなって、気泡と共に水面に浮いてくるんです。そうすると、雌花のほうに移動しやすいように反り返って、海面を走るように流れていくわけなんです。雌花はというと、雄花を捉えやすいように、茎も長く水面で花を咲かせ待っているのです。

雄花と雌花が出会うと、潮が満ちてくるのと一緒に吸い込まれるようにして、雌花の中に取り込まれていくんですよね。本当に神秘的な花だったとQごろ〜は話していました。

この光景は9月の大潮の時期まで見られるということで、次回は今月13日ごろに姿を見せるようです。