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高校の歴史教科書の集団自決の記述から軍の強制が削除されたことは歴史的事実を否定する行為だとして、座間味村議会が29日、検定意見の撤回を求める意見書を全会一致で決議しました。

座間味村ではアメリカ軍が上陸した際、座間味島と慶留間島で軍命による住民の集団自決が発生。ところが文部科学省が来年度から使用される高校歴史教科書検定で、軍による強制、命令は断定できないとしたため、教科書から集団自決の記述が削除されました。

座間味村議会は29日の臨時議会で教科書検定に抗議する意見書を審議。提案理由で宮里順之議員は「筆舌に尽くしがたい犠牲を強いられた沖縄県民にとって、(検定意見は)到底容認できるものではない」と述べました。

意見書では軍命があったのは歴史的事実だとして、検定意見の撤回と集団自決の記述の復活を強く求めています。採決の結果、意見書を全会一致で可決。この意見書は総理大臣と文部科学大臣へ郵送されます。