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25日、43年ぶりに全国学力テストが実施されました。目的は、都道府県別に学習状況を調べるためということですが、問題も指摘されています。

県内では全ての小中学校で合わせて3万4200人がテストに臨みました。この全国学力テストを実施することにどのようなメリットがあるのか、県教育庁の担当課長、山中課長は「沖縄の学力状況が把握でき、その後の指導改善に生かしていける」と、テストの効果を説明します。

しかし、43年前にこの学力テストが中止されたのは、このテストによって成績の競争が激化し、その状況に懸念の声が高まったことが背景にあります。このため県外では参加しない学校があるのも実情です。

沖教組の山本副委員長は「毎年やるとなると試験対策問題を練ったり、傾向と対策で、本来やる授業とはまた違った授業がたくさん行なわれることが充分考えられる」と懸念を示しています。

テストが今後どのように教育現場に影響してくるのか、それはすぐに現れるものではありませんが、43年前には中止されたという事実もあることから、不安を感じる教師や父母は少なくありません。