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任期満了にともなう宜野湾市長選挙がきのう告示され、新人の外間伸儀さんと現職の伊波洋一さんが立候補。保革一騎打ちの構図となりました。争点のなかで大きなものは、やはり街の真ん中に横たわる普天間基地の移設問題。危険性除去と返還を求める点では同じですが、その解決に向けた取り組み方は両候補で異なり、昨日の第一声からそのスタンスの違いは明確になりました。

外間候補「『市政を変えよう』、『市政を変えて欲しい』という声が充満しております。県や国に対決するのではなく県や国と一緒になって連携して、取り組む必要があります」

伊波候補「『国や県と相談しながら』などという市長では、私は市政は運営できないと思うわけです。どこの国に、自分の国民を犠牲にして軍隊を置く国がありますか?私はこのような実態を日本政府は認め、これをただちになくすべきだと思います」

いよいよ本格的な選挙戦に入った宜野湾市長選。最大の争点は普天間移設ですが、問題の解決にむけた取り組み方やスタンスは明確に異なっています。

移設問題に揺れる普天間基地。国と県との協調体制を訴え、移設に向けた協議の行方を見守るという外間さんに対し、伊波さんは明確に海外への移転を主張しています。

県と宜野湾市は去年2月、この普天間基地返還後の街づくりを考える跡地利用基本方針を決定。大規模公園や新しい交通システムの導入などで中南部の拠点作りを目指すとしていて、各分野ごとに意見を集約するための委員会も開かれています。

伊波候補「跡地利用基本方針は昨年2月までに、国との協議を経て策定されています。夢は描かれています。返還を待って、しっかりと実現させるだけです」

外間候補「予算がなければ、この広大な480ヘクタール、すばらしい跡地利用はできません。県や国と一緒になって取り組んで、豊かで住みよい宜野湾市を目指して参ります」

移設問題が難航し、返還のスケジュールも不透明な現状の中、宜野湾市は独自に跡地利用計画に取り組んできました。この計画を具体化させ、実現させるための重要な時期に、市民の判断が問われています。

返還後の跡地利用まで、具体的な全体像を描いているのは果たしてどちらでしょうか。宜野湾市長選は今月22日(日)に投開票が行われ、有権者6万7000人の審判がくだされます。