※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
News Photo

参議院補欠選挙にはご覧の3人の方が立候補していますが、革新系諸派の狩俣吉正さんと保守系諸派の島尻安伊子さんの事実上の一騎打ちとなっています。シリーズ決戦2007、きょうは新人の両候補はどんな人なのか、そのバックグラウンドに迫ります。

島尻安伊子候補「台所から政治を変えるよりよい暮らしへと」

この言葉をキャッチフレーズに選挙戦をスタートさせた島尻安伊子さん。4人の子を持つ母として、やはり母親の目線を訴えます。

島尻候補「女性たちが長い間積み重ねてきた知恵が台所に集積している」

小池総理補「台所レベルを国政にまで広げて意味がある」

島尻安伊子さんは、1965年宮城県仙台市生まれの42歳。幼い頃から明るく活発だったという島尻さん。そんな性格から将来は外交官になりたいと高校時代はアメリカへ留学。上智大学から証券会社へと進みます。そんな島尻さんが政治に興味を抱くようになったのは、旦那さんとの政治活動にあります。

島尻候補「子どもを通してPTAの方々とお話をする機会が多いということで、現場の声は声として政策決定の場所に持っていかなければいけないと」

2004年、那覇市議会議員補欠選挙で初当選を果たした島尻さんは、これまで待機児童問題などに力を入れてきました。

告示後初めての週末は、お母さんたちみんなでこんなパフォーマンス!女性として、母としての代表をアピールしました。

島尻候補「(Q:いかがですかこのパフォーマンス?)気に入ってます。主婦が台所から飛び出してきたということで」

狩俣吉正候補「格差をなくしそのことによって安心な社会を」

社会問題となっている格差の是正を力強く訴える狩俣吉正さん。経済界で幅広く活躍を続けるだけに、視線は鋭く饒舌です。

狩俣候補「今は格差で就職先がない、余りにもお金が少ないから結婚もできない。どうしようかねと」

糸数慶子前参院議員「私が座っていた席には狩俣吉正さんを必ず」

狩俣吉正さんは、1950年宮古島市平良生まれの56歳。

狩俣候補「あんまり暴れん坊ではなかったけどほとんど農作業に明け暮れた少年時代」

琉大の短大部を卒業後、一般企業を経て旧平良市役所に。宮古のトライアスロンを初めて企画した1人でもあります。そこから、自治労・平和運動センターなど数々の組織で委員長や事務局長を務めます。

狩俣候補「かなり若い頃、青年会やっているころから政治には関心は持っていました。政治を変えていく、世の中を変えていく、役に立ちたいと」

2001年、連合沖縄で会長に就任した狩俣さんは、労働者のよりよい暮らしのために、そして世の中の平和のために訴え続けてきました。

告示後初めての週末は、野球場からPRスタート。まだまだ現役を証明した後、雨にも負けず、風にも負けず遊説と握手戦術に駆け回りました。

狩俣候補「雨風に打たれながら目と目が合うと手をふってくれる。これがまたいいんじゃないですか」

取材した秋山記者に聞きます。農作業に明け暮れた青年と外交官を夢見た高校生の女の子、随分住んでいた世界が違うようですね?

秋山記者「ご覧いただいたように経歴は対称的な2人ですが、島尻さんは那覇市議会議員を、狩俣さんは連合沖縄で活躍していた経験から、2人とも市民の生活の視点を鋭く捕らえているという印象です」

そんなお二人の訴えは今、どういう層の関心を集めているんですしょうか?

秋山記者「島尻さんは、女性の視点・母の視点ということでエプロンを掛けて『台所から政治をかえる』と福祉・教育の改善を訴えていました。その点では、共感した女性や子供連れの家族から激励されている姿が多くみられました。また、狩俣さんは連合沖縄で6年間会長を務めてきた視点から『格差をなくす』と経済・観光に重点をおいて多くの場所で遊説をしていて、そこには組合員や労働者の方々が熱心に話を聴く姿がありました。序盤戦、政策の浸透はこれから、まずは両候補共に名前を覚えてもらうということで一生懸命といった感じでしょうか」

あすは、政策について詳しく見ていきます。