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名護市辺野古への新しい基地の建設問題で、防衛省の担当者がきょう名護市役所を訪れ、去年5月の日米政府の合意通りに建設を進めたいと島袋市長を説得しましたが、市長は滑走路を出来るだけ海側にずらすよう繰り返し主張し、議論は平行線を辿りました。

16日朝、名護市役所を訪れたのは防衛省の金沢防衛政策次長と防衛施設庁の渡部施設部長。アメリカ政府ともこれまで直接交渉にあたってきた2人は、去年5月に日米で合意したV字滑走路の方が名護市が主張する海側にずらす案よりも周辺への騒音を考えても良いと繰り返しました。

しかし、島袋市長は政府案の押し付けに強く反発。名護市と妥協点を見出せなかった防衛省と防衛施設庁の担当者は午後には県庁を訪問。仲里副知事に対して基地の建設前に行う必要がある環境影響評価についてなるべく早く実施したい考えを示しましたが、副知事は仲井真知事の『普天間の危険性の除去が先』という立場を踏まえながら、政府の基地建設を急ぐ姿勢をけん制しました。

それぞれの主張がぶつかり、混沌とした状況のまま終わった今回の協議。歩み寄りが出来る点もまだ見出せない状況です。