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沖縄の方言を受け継ぐ日として今年から島くとぅばの日が制定され、今方言が見直されつつあります。演劇の世界でもすべて「方言」という創作舞台があす上演されます。その稽古場を覗いてきました。

幼い頃から歌を詠むのが大好きだったと言われる恩納ナビー。

恩納ナビー役・美良樹吟呼さん「波ぬ声ん止まり 風ぬ声ん止まり 首里天加那志 みゅんち拝ま」

恩納ナビーの琉歌には、前向きに生きる「力強さ、おおらかさ優しさ」が表現されています。これは、県精神障害者福祉連合会が運営する「てるしのワーク」の10周年記念事業として企画されました。

県精神障害者福祉連合会・比嘉秀次会長「障害者が舞台に立つことによって、障害に対する偏見をなくして広く県民のご理解をいただきたい」

実は、この舞台プロの演者に加えオーディションで選ばれた4歳から70代までの健常者とともに、精神に障害を持つ人たちも参加しています。

物語は、恩納ナビーが歌った25の琉歌を織り込みながらナビーの波乱万丈の人生を描いたもの。前向きに生きる「恩納ナビー」の物語を演じることで、出演者の実生活にもいい影響が出るのではと、演出を担当する平良さんは言います。

演出/尚敬王役・平良進さん「障害者の方のしゃべりが心配でしたが、だんだんしゃべれるようになりました」

マカー役・前泊宏果さん「最初は、うちなーぐちが全くわからなくて」「普通の標準語と違うので覚えるのが大変でした」

障害者と健常者が共に創るうちなー芝居、出演者全員が幕開きを心待ちにしています。「共劇恩納ナビー」は明日沖縄コンベンションセンターで上演されます。