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復帰前に離職したもと基地従業員の男性に対し、アスベスト被害による労災が認定されました。復帰まえの離職者に対し労災が認定されたのは初めてです。

労災認定を受けたのは先月胸膜中皮腫で死亡した72歳の男性です。この男性は平成5年に体調不良を訴え、昨年、悪性中皮腫と診断されました。

男性は復帰前の昭和40年代に嘉手納基地などで大量の石綿を扱う作業に従事していたことから、駐留軍離職者センターに相談し、今年2月に労災申請手続きをとっていました。

復帰前に離職した基地従業員については雇用主がアメリカ軍で労災認定の事務処理は難航していましたが、国の審査の緩和もあり労災として認定されました。

センターでは「復帰前の離職者でも労災認定は可能」として今後もアスベストの被害相談を受け付けていきたいと話しています。