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「いまだに悔やまれるんです。戦争さえなければ(亡くした子は)60代こしてね…。元気で話もできたのにと思うと大変つらいです」

「(弟は)ひもじくしたはず。水もなかったから。だから姉さんが持ってきたから、たくさん飲んでね、食べてねって、これだけ」

「次第しだいにまた昔に戻りつつある。もう軍靴が聞こえてきますから。絶対させてはいけません」

戦争から61年たったとはいえ、体験者や遺族の皆さんの悲しみが癒えることはないことを改めて実感します。きょうは慰霊の日。心からの平和を願う日となりました。沖縄戦の末期、激しい戦闘が繰り広げられた糸満市摩文仁の平和祈念公園では沖縄全戦没者追悼式が行われました。

追悼式には遺族をはじめ稲嶺知事や小泉総理が参列。黙祷をささげ、戦没者の霊を慰めました。

そして稲嶺知事が地域紛争やテロなど、暴力と報復の連鎖による悲劇が繰り返される世界情勢にふれ、世界の恒久平和の実現にまい進したいと平和宣言を行いました。

稲嶺知事「民族や宗教の違いなどを乗り越え、寛容の心を持ってお互いを尊重し、一人ひとりが積極的に平和を求める強い意志を持つことが重要であります」

夏の輝く日差しが照りつける中、式典には遺族ら4500人が参列。沖縄は一日、深い祈りに包まれました。