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県は戦後80年となる今年、核兵器の廃絶や戦争遺跡の保存活用の取り組みを進めるため、玉城知事は19日、県内に残る戦争に関連する施設を視察しました。

玉城知事が訪れたのは、恩納村にあるアメリカ軍の核ミサイル「メースB」の発射基地の跡地です。県内には恩納村のほかにもうるま市、金武町、読谷村の基地に同型のミサイルが配備されていました。

施設担当者「実際に核のあった場所が自分の目で確かめられるのはおそらく日本でもここしかない」

玉城知事は施設の担当者から説明を受け、核ミサイルを発射する制御室などの様子に見入っていました。県民が知らぬ間に核戦争の脅威にさらされていた戦後の沖縄の状況について知事は次のように話しました。

玉城知事「改めて核を使うことがどれほど恐ろしいことかということが写真や現物を拝見させていただくと、絶対に核はもちろんですけど戦争はあってはいけない、それを使わせてはいけないと改めて胸に強く感じました」

知事はこのあと、沖縄戦で集団自決が起きた読谷村のチビチリガマや、沖縄戦下に日本軍の軍用機を空襲から防御するために設置した座喜味地区の「掩体壕」と呼ばれる格納庫の跡地も視察しています。