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戦争体験者の話を直接聞く機会が少なくなる中、平和を語り継ぐ若い芽を育もうと平和学習会が那覇市の高校で開かれました。
沖縄工業高校の全校生徒およそ900人が参加した平和学習会には、1990年代生まれの若者が沖縄に関するコラムをつづる「あなたの沖縄」プロジェクトの代表・西由良さんが登壇。
このうち、西さんは、渡嘉敷島の「集団自決」を生き抜いた祖母の存在について触れ、「家族で話したり、証言の現場を歩いて感じたことを書くなど語り方を多様化することが重要だ」と強調しました。
西由良さんは「わかるとわからないを行き来し続けることが、戦争体験のわからなさに向き合う。自分たちが学び続けないといけないってことを感じ続けることにつながると思います」と話しました。
また、QABの比嘉記者も登壇し、沖縄戦での「トラウマ」が世代を越えても連鎖すると報告しました。参加した女子生徒は「経験者の方から直接話を聞く機会も減っていくと思うので、主体的に勉強することをもっと必要になってくると思いました」と話しました。
生徒たちは、話に耳を傾け沖縄戦との向き合い方や平和の継承へ何ができるのか考えているようでした。
