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地元のビール・オリオンビールのニュースといえば、今月25日の東京証券取引所への上場です。上場を通じて資本力などを強め成長が期待される観光事業の他、県外や海外でビール事業を強化する構えです。
東京証券取引所は先月21日豊見城市に本社を持つオリオンビールの上場の承認を発表しました。
1957年に設立されたオリオンビールは2019年に野村ホールディングスとアメリカの投資ファンドのカーライル・グループの傘下に入り上場を目指していました。今帰仁村に開業した「ジャングリア沖縄」には出資企業としても名を連ね、ホテルなど観光業にも力を入れています。上場によって県外での売り上げを拡大させる戦略を掲げています。
東証プライムは東京証券取引所が2022年4月から導入した新しい区分で最上位の市場です。現在県内に本社がある企業でこの東証プライムに上場しているのはこちらの4社。株式会社サンエー、株式会社おきなわフィナンシャルグループ、株式会社琉球銀行、株式会社沖縄電力。オリオンビールは5社目となります。

さてここからは今回のオリオンビールの上場が県内経済に与える影響やどんな期待があるのか?沖縄大学で国際金融に詳しい徐磊准教授にコメントをいただきました。
徐磊准教授「オリオンビールの東京証券取引所プライム市場上場は、沖縄県内初の製造業上場として地域経済に大きな意味を持つ。観光需要の回復や地元金融機関・従業員への株式分配は地域資本の循環を促す契機となる。他方で新株発行はなく直接的な成長資金流入は限定的だが、上場によるブランド価値の向上や観光事業への投資によって波及効果を持続させる余地は大きい。今後は企業と県が連携し、観光関連事業を軸に地域の活力を高めていくことが期待される」とコメントをいただきました。