ここからは注目ビズです。うるま市にあるホテル業界のDXを推進する、とある施設を取材してきました。観光のプロフェッショナルが見据える沖縄観光の未来とは?
「テーマ:沖縄観光の未来を育てる人と場所」
山城アナウンサー「念願の旅行だ~やった~!でも、スーツケース重いなあ。持つのいやだな~そうだ!先にチェックインしようっと!」「ロボット!?ロボットが荷物を運んでくれる!?」「実はこちら沖縄観光を育てる、ある施設なんです!」
山城アナウンサー「THL沖縄はどんなところ?」

ロボット ケビー「観光とテクノロジーを融合させて未来の観光やホテルサービスを形にしているすごく先進的な拠点っていう感じだよ」
ケビーが説明してくれたのは2023年にうるま市のITパーク内に誕生した「THL沖縄」について「テクノロジーで人の仕事を支える」をモット―に、長年ホテル管理システムを開発してきた株式会社タップが宿泊産業の生産性向上のために作った施設です」
建物の6・7階は実証実験のための客室が整備され、国内外およそ60のメーカーの最新技術を泊まって試せる全国唯一の場所なのです(誰でも利用可!(平日のみの運用)

客の荷物を運ぶのも、カフェで配膳に、ドリンカーを担当しているのもロボット!実際の現場でメーカーの異なるロボットが一斉に動いてもぶつからないようにする実証実験も行っています、3方向からきたロボが交わる際に互いに道を譲りあう事ができるかを検証しているんです。
メーカーにとってもホテル側にとっても大きなメリットが!客室でのルームサービスも!

山城アナウンサー「アプリで電気ポットを頼みます」 「神々しい登場」「ケトルが確かに届きました」
そして、この客室だけでも至るところに各メーカーの研究の賜物が!自動開閉カーテン、人数感知センサー、AI音声機器!

この場所を拠点に沖縄観光のDXを推進しているのが6月に沖縄観光コンベンションビューローの会長を退任した下地芳郎さんです。
沖縄観光DX推進機構 下地芳郎代表理事「これだけ人手不足の中で、全ての業務を人が行うというのはやはり負担が大きいということがもう言われていますので、なるべくであれば人でなくてもいい分野に関しては、テクノロジーをより活用しようと、そのテクノロジーの一つの形態としてロボットがあるわけですから、まずは人間が主役であるという、それは変えないでですね」

他業界よりDX化が遅れていると言われるホテル業界、新しい技術を活用し生産性や収益がアップすることでこの分野で働きたいという人が増えてほしいといいます。
沖縄観光DX推進機構 下地芳郎代表理事「これまで沖縄観光は、どんな障害があっても旅行楽しんでもらいたい、そういった場所にしていこうという取り組みをしてきましたけども、これからは働く人たちも様々な障害があっても観光業界、ホテル業界でその夢を持って楽しく働ける環境をどう提供していくかということが課題になりますので、そういう意味ではこういった、そのテクノロジーを活用するということは一つのヒントになる」
障害があっても観光の現場で働けるように、その一歩として、こちらのカフェでは調理工程を簡素化するなどして楽しく働く環境を整えています。最後に、新たな立場で観光を支える下地さんに今後の展望をお聞きしました!
沖縄観光DX推進機構 下地芳郎代表理事「沖縄の強い経済をつくるという意味においては、観光と農業とか製造業とかその他の産業をどうやって関係づけていくのかっていうところは非常に重要なテーマにもなりますので、私自身は少し欲張って一つの分野ではなくて複数の分野から沖縄の観光沖縄の経済を見ていきたいというふうに思っています」

仕事をロボットが奪うという訳ではなくて、人がやるべき仕事とロボットや技術がカバーできる仕事を明確化するためにある場所だなと感じました。下地さんは「ホテルの管理システムなどを輸出したいとのことで、新しい輸出産業になるだろう」とも話していて今後にも注目です。
以上、注目ビズでした。