4月、警察学校に入学した90人が基礎訓練の総仕上げとして84キロの道のりを駅伝方式で走り抜けました。
初任科長期課程第67期・平良柚巡査は「自分のなかで精一杯を出せるように笑顔で楽しみながら走りたいと考えています」と話しました。
また初任科長期課程第46期・ベネット海巡査は「これから(警察官として)どんどんきつくなってくる部分はあると思うんですけど、まずは最初の難関・試練ということで、みんなで乗り越えていけるように頑張りたいと思います」と話しました。
沖縄県警の警察学校では国頭村の辺戸岬からうるま市石川の警察学校まで、およそ84キロの道のりを学校生たちが駅伝方式で走る特別野外訓練を毎年実施しています。
4月30日の午前9時に、勢いよくスタートした学校生たち。この訓練は、入学してから1カ月間実施される基礎訓練の総仕上げに位置づけられるもので、今回は18歳から32歳の90人が参加しました。
この日、名護市では最高気温が25度となり、照りつける日差しがじわじわと体力を奪っていきます。沿道では、先輩の警察官が横断幕を使って後輩たちにエールを送る場面もありました。
日も傾いてきた4月30日・午後6時には、最終関門とされる警察学校への急な坂道に挑みます。全員で大きなかけ声を出し続け、止まることなく歩みを進めました。そして開始からおよそ9時間半、ついに、みんなでゴールすることが出来た学校生たち。訓練を乗り切った仲間同士で、お互いの健闘をたたえ合います。
初任科短期課程・第67期の山城陸巡査は「すごい大変だったんですが、やりきれてよかったと思います」
84kmを完走した初任科短期課程・第67期玉城賢大巡査は「自分がきつい時にまわりのメンバーが声をかけてくれて、頑張れと言ってくれ私自身は何回もあきらめかけたんですが、まわりにいるメンバー全員が声をかけてくれて無事完走することができました」と話しました。
初任科短期課程・第67期の新垣利里子巡査は「みんなについていくぞという気持ちで頑張ってました。この体力を活かして、何事にも冷静に対応できる警察官になりたいと思っています」と話しました。
84kmを完走した初任科長期課程・第46期の玉井俊輔巡査は「きついことやつらいことがあっても仲間たちと一緒に、次は自分が仲間たちを支えられるような人材になりたいと思っています」と話しました。
長い道のりを走り切って絆を深めた学校生たちは、5月から先輩警察官のパトロールについていくなど、職務について本格的に学んでいくということです。