7月20日に投開票が行われた参議院選挙・沖縄選挙区は、無所属の新人でオール沖縄勢力が推した高良沙哉さんが、自民・参政の新人を破り初当選を果たしました。
7月20日に投開票が行われた参議院選挙・沖縄選挙区で、無所属の新人でオール沖縄勢力の支援を受けた沖縄大学教授の高良沙哉さんが、26万5000票あまりを獲得し自民党の奥間亮さん、参政党の和田知久さんなどを破り初当選を果たしました。
高良沙哉さんは当選の弁で「沖縄の声を国政に、そして生活者の声を国政に届けるという、届けてほしいと言う思いをしっかりと受け止めて、きょうの勝利に結びついた、本当に感謝しています。私ひとりの力では絶対に掴み取ることができなかったものです」と述べました。
高良さんは、消費税の5%への減税やガソリン暫定税率の廃止など、物価高対策、コメの安定供給などを政策に掲げ、基地問題は那覇軍港の浦添移設や辺野古新基地建設の反対、有事避難をする国民保護法の見直し・廃止などを訴えました。
県内の市長選でオール沖縄勢力が推す候補者の連敗が続いていたなかで、今回の全県選挙での勝利に玉城知事は2026年の知事選につなげたいと述べました。
玉城知事は「私の出処進退はまだはっきりとはしてないが、そういう意味では多くの方々がこの選挙にかける思いも、来年の県知事選挙につなげたいという奮闘をしていただけたと思う」と述べました。
当選から一夜明け、高良さんは「選挙で訴え、県民に共感していただいたことを実現していきたい」と意気込みを語りました。
一方、自民党・公明党の支援を受け、警察官や那覇市議の実績と若さを前面に打ち出した奥間さんでしたが及びませんでした。
奥間亮さんは敗戦の弁で「政策や県民の皆さんに発信すること、思いが十分に浸透しなかった、そういった力不足だと思います。政治生命をかけて今回チャレンジしたので政治の道はこれで終わりなのかなと思います」と述べました。
島袋大選対本部長は「いま本人は判断がきちんと状況を見てませんので、先ほどの(引退)発言は撤回という形で配慮を願いたいと思っている」
島袋大選対本部長は、このように述べ「全ての責任は私にある」と奥間さんの政界引退を撤回しました。
今回の参院選で躍進した参政党の公認を受けて立候補した和田知久さん、12万6000票あまりを獲得した選挙戦を次のように振り返りました。
和田知久さんは「本当は勝ちたかったんですけど、残念なんですが当初の目標は達したので義務は果たしたのかなと思っています。首長選には参政党は基本的にはすぐは出さないと聞いているので、(知事選への出馬は)多分ないと思います。でも神谷宗幣は何を言い出すか分からない」と述べました。
今回の参院選の県内の投票率は56・75%で、前回2022年の選挙から6・19ポイント上回りました。
17日間の選挙戦を終え、2025年7月20日の投開票の結果、与党・自公の議席が過半数割れとなった今回の参院選。このあと、沖縄選挙区で当選した高良沙哉さんにスタジオにお越しいただきお話を伺います。