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法外な金利で金を貸し付け、違法な利息を受け取っていたとされる犯罪グループ、「トクリュウ」の指示役の男らの初公判が12月4日開かれ、2人は起訴内容を認めました。

出資法違反の罪に問われているのは、通称「トクリュウ」と呼ばれるヤミ金グループのメンバーで、住所不定・無職の名嘉義鷹被告(37)と、仲西智大被告(30)です。

起訴状などによりますと2人は、2021年から2023年にかけて、県内に拠点を置く13人のメンバーと共謀し、法律で定められた上限を超えた高金利で金を貸し付け、違法な利息を受け取っていた罪に問われています。

4日の初公判で2人は、「間違いありません」と起訴内容を認めました。

冒頭陳述で検察は、グループの指示役だった名嘉被告は「ボス」や「社長」と呼ばれていて、メンバーに対して新規貸付件数のノルマを課し、達成できない場合ペナルティを課していたほか、件数が多い人にボーナスを与える報酬を用意してメンバー同士を競わせていたと指摘。

また、グループが債務者に対し、何度も電話をかけて取り立てるいわゆる「鬼電」をするため、スマートフォンにオートダイヤルアプリが入っていたことなど300以上の証拠を提示しました。

一方弁護側は、起訴内容は争わないとしています。

次回の裁判は、2026年1月22日に開かれます。