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琉球の貴重な動植物を紹介する「リュウキュウの自然」のコーナーです。案内は動物写真家の湊 和雄さんです。

湊 和雄さん「宜しくお願いします。」

今回のテーマは「梅雨空に舞うチョウたち」です。最近すごく蝶が多くて気になってました!

湊 和雄さん「梅雨入りしましたね。梅雨の晴れ間には、多くのチョウの姿が見られますが、例年と異なったチョウたちの世界。ちょっと心配です。」

え、それは全然気付いてなかったです、一体どんな映像なんでしょうかVTRご覧ください。

リュウキュウの自然「梅雨空に舞うチョウたち」

湊 和雄さん「梅雨の季節を代表する花と言えば、イジュでしょう。但し、森のある地域ですね。

だから那覇では見られないんですね、花のアップ綺麗ですね。

湊 和雄さん「私たちの周りの身近な環境では、ゲットウの花でしょう。」

花も蕾も雨滴が似合いますね!

リュウキュウの自然「梅雨空に舞うチョウたち」

湊 和雄さん「そのゲットウの花にやって来て蜜を吸うのはオキナワクロホウジャク。蛾の仲間です。」

えっ 蛾の仲間!?背景には雨が降っているのが分かりますね!

湊 和雄さん「今年の梅雨は雨が降るだけではありませんね。結構気温も下がります。今週の初めのやんばるの明け方には15℃でした。冬の気温です。」「するとチョウも花には来ずに、じっと休んでいる姿も見られます。こちらはアオアスジアゲハです。」

じーっとして我慢してる感じですね。

湊 和雄さん「こちらは、リュウキュウアサギマダラ。」「そして、アカタテハ」「とても小さなタイワンクロボシシジミも葉の上でじっと動きません。」

リュウキュウの自然「梅雨空に舞うチョウたち」

湊 和雄さん「気温も上がりチョウの姿も増えてきましたが、その種類の構成が例年とは異なります。今、最も多く見られるのはイシガケチョウです。断トツの数です。」

湊 和雄さん「このアオアスジアゲハは、真冬からずっと元気に活動していました。昨年の冬には見られない光景でした。」

湊 和雄さん「反対に、例年多く見られるのに今年は少ないチョウもいます。例えば、シロオビアゲハ。沖縄ではアゲハチョウの仲間を代表する種類なのに、今年の春先は希少種状態でした。5月後半からやっと数が増えつつあります。雄(小さいほう)が雌(大きいほう)に求愛しているところです。」

我が家も私の方が夫より態度が大きいです。

リュウキュウの自然「梅雨空に舞うチョウたち」

湊 和雄さん「これもシロオビアゲハの求愛シーンですが、求愛されている雌は有毒のチョウに擬態した「擬態型」と呼ばれる珍しいタイプです。これもやっと最近目にするようになってきました。」

おお、私も擬態の技を身につけたい!?

湊 和雄さん「笑。例年、シロオビアゲハに負けない数の見られるツマムラサキマダラ(雄)ですが、こちらは未だ少ないままの状態です。心配です。」

湊 和雄さん「少ないのはアゲハチョウの仲間とマダラチョウの仲間のように感じます。このオオゴマダラも最近、やっと姿を見るようになってきました。」


今回も貴重な映像ありがとうございました以上、リュウキュウの自然でした。