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太平洋戦争時に旧南洋群島で亡くなった県出身者の慰霊のため、遺族らがサイパンやテニアンへ向けて出発しました。

旧南洋群島には県出身者が戦前から移住し、5万人以上が生活していましたが太平洋戦争による激しい戦闘で、およそ1万3000人が犠牲となりました。

今回の「慰霊の旅」には遺族らおよそ40人が参加し、2025年5月22日に那覇空港で出発式が行なわれました。式では大城副知事が「戦争の教訓を強く受け止め風化させることなく未来に語り継いでいく」と遺族らと共に決意を新たにしました。

夫の叔父夫婦を亡くした大城安子さんは「(夫婦を)連れて帰りますから沖縄で供養されてくださいということで」と話しました。

父の叔父夫婦を亡くした大城亨さんは「(夫婦は)歳からすれば今の私より全然年下で、戦争の話は色々聞いていますけど、どんな思いで(亡くなった)状況になったのかと考えるとやっぱり心苦しいというか」と話しました。

兄と祖母を亡くした菊池美枝子さんは「そういうこと(戦争をする人)が無ければ戦争も起きないよっていうことを強く言いたいわけ。平和を願って恒久平和を願ってねみんなの」と話しました。

遺族らは、2025年5月22日から5日間の日程でサイパンやテニアンの慰霊塔を訪れる予定です。