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アメリカのエマニュエル駐日大使が2024年5月17日、与那国島と石垣島を訪問する計画があることが分かりました。アメリカ軍機で民間空港に飛来する計画で、県は、緊急時以外の使用は自粛を求めています。

政府関係者によりますと、エマニュエル大使は与那国島と石垣島の自衛隊駐屯地を訪問するほか、首長と面談も調整しているとのことです。沖縄に駐留するアメリカ軍トップのターナー4軍調整官も同行する計画もあり、対中国を念頭に自衛隊とアメリカ軍の連携をアピールするねらいがあるとみられます。

大使らの視察には、海兵隊の輸送機を使う計画で、軍は県に与那国空港と新石垣空港の利用を届け出ましたが、県は、緊急時以外の軍の空港使用の自粛を求めています。

先島諸島では、2016年の与那国駐屯地開設など、いわゆる「南西シフト」による自衛隊の配備がされていますが、配備前、アメリカ軍についてこのようなやり取りもありました。

与那国の町民は「米軍は入れないとおっしゃいました。日米安保で知られているのに、自衛隊があるところに米軍は必ずやってくる」と質問しました。

外間与那国町長(当時)は「自衛隊と米軍は切り離して物を考えないといけない。あくまで自衛隊が入ってくるから米軍が入ってくるという思い込みが間違っている」と話しました。

実際には、軍は2022年の自衛隊との共同演習以降、与那国駐屯地や石垣駐屯地を使用していて、今回の大使らの訪問を機に、先島での活動を活発化しそうです。