※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

3月5日に沖縄県の伊江島近くの沖合で竜巻が発生してその後、上陸しました。けが人はいませんでしたが建物が損壊したり畑の作物がなぎ倒されるなど多数の被害が確認されました。

竜巻が進む様子発生直後の様子を捉えた映像です。上空の雲に向かって海水を吸い上げながら進む竜巻が島に近づいてきます。時折、不気味な音を立てていました。

警察や伊江村役場などによりますと3月5日午前11時ごろ伊江島の南の海上に竜巻が発生しました。竜巻は昼前に島の南東部に上陸したとみられています。

役場に連絡が相次いだことから職員が現場を確認したところ、ホテルの窓ガラスが割れたり、外に置かれたいすやテーブルが破損したりしたほか、畑の葉たばこがなぎ倒されるなど多数の被害が確認されたということです。これまでにけが人は確認されていません。

伊江島ダイビングサービス・湯野川恭子さん「竜巻通った時にテラスにプラスチック製のテーブルとかイスとかダイビングのウェアを干したりとかしていたんですけど、そういったものが全部竜巻で飛ばされたという感じです。庭のバナナの木が倒れたりとかです。(竜巻が)もう少し陸寄りを通ったら、漁船だったりダイビングボートとかかなり被害が出たのではないかなと思います。(30年以上住んで)竜巻に直接あたったことは初めてです」

3月5日の沖縄本島地方は暖かく湿った空気が前線に向かって流れ込んだ影響で大気の状態が非常に不安定になっていて、気象台が竜巻注意情報を出して急な風の変化や雷、ひょうなど積乱雲が近づく兆候が見られる時には頑丈な建物の中で安全を確保するよう呼びかけていました。

今後、伊江島に入った気象台の職員が現地調査を行う予定です。