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今を生きる私たちが沖縄の未来を考えるIMAGINEおきなわです。きょうはこちらの1冊をご紹介します。「沖縄を愛するうちな~んちゅの夢」という本です。カラフルで目を引きますよね!本土復帰50年にちなんで出版されました。本の中では「好き」の気持ちを原動力に行動する50人の沖縄に対する愛と夢が紹介されています。この本が今、県内の中学生に夢の種をまいています。

今月19日、嘉手納中学校の2年生130人それぞれに1冊の本が贈られました。“沖縄を愛するうちなーんちゅの夢”通称夢の本です。

沖縄ドリームプロジェクト中村圭一郎さん「いろんな地域年代やっていること。職業もそうですよね。もういろんなことやっている人たちがこの中に登場してきます。中には沖縄で生まれて沖縄で育って沖縄に住んでいる人も、じゃない人もいます。沖縄に思いを持って活動してらっしゃる人々を僕ら『うちなーんちゅ』と定義しましたので、ぜひそういう気持ちで読んでみてください」

生徒「いろんな自分も知っている人が出てきてなんかすごいこと書いているなぁと思った」

生徒「自分の夢をかなえるために努力したいと思った」

本土復帰50年を迎えた沖縄で、50人の”うちなーんちゅ”が持つ夢を通して次世代の沖縄を担う子どもたちに夢ある未来を描いてほしい。一冊の本には熱い思いがたっぷり詰まっています。

明るい未来つくる「夢の本」沖縄ドリームプロジェクト

「古きよき市場を残したい」「世界中に多様性と平和な価値観を広げていきたい」

夢の本には、沖縄出身の著名人をはじめ、文化や経済、スポーツなど県内外様々な分野で活躍する夢人たちのまぶしいほど真っすぐで熱い思いがつづられています。

沖縄ドリームプロジェクト代表・中村圭一郎さん「一番遠いところはハワイ、そしてボリビアまで行きましたね南米は飛行機(と車)で片道50時間ぐらいかけて、コロナの真っ只中でしたけども、本当に南米に着いた時には、ほっとした」

本を制作した「沖縄ドリームプロジェクト」の代表・中村圭一郎さんは、夢人として紹介する人全員に直接会って本の趣旨を説明するなど出版に向けて奔走してきました。

1998年に21歳で沖縄に移住した後は、県や市町村の観光計画を策定したり、離島地域の課題に取り組んだりと、20年以上沖縄観光に尽力しています。

沖縄ドリームプロジェクト代表・中村圭一郎さん「まさにこの50人の格好いい大人格好いい先輩たちが胸の内心の思いを夢にして書いていただいているので。彼らには直接自分たちの先輩がこういうことを考えて夢を持って突き進んでいるという、後ろ姿ですよね。それを見る中で、自分たちと照らし合わせてそれを追っかけていったりまた違う形で自分らしさを持って自分の夢をつくっていく」

「夢の本」は県内の中学生に読んでもらいたい一冊だといいます。

特に離島で「15の春」という節目を迎える子どもたちに何通りもの生き方が伝えられる「教材」となるよう制本されました。

明るい未来つくる「夢の本」沖縄ドリームプロジェクト

沖縄ドリームプロジェクト中村圭一郎代表「5つのキーワードが夢ごとにつくられている伝える・守る・つくる・つなぐ・変える」

「好きなこと」や「興味のあるもの」から夢を見つけてもらえるように登場するうちなーんちゅの夢が5つのジャンルに分けられていて、お気に入りの夢人(ゆめびと)をヒントに将来像の描き方を伝えています。

読みやすいようにコンパクトな文量で写真やイラストを使ってカラフルで楽しく読めるようになっています。

沖縄ドリームプロジェクト中村圭一郎代表「ここに大谷翔平さんとかが出てくると、ちょっと見えない距離にいる大人・先輩・憧れの人になってしまうので、そういう意味で言うと、同じ島に生まれたうちなーんちゅの人たち沖縄のためにやっていらっしゃる人たちが、ちゃんと見える形で近くにいてくれるのは安心感もあるし、目指しやすい先なのかなと思っている」

去年10月、一大プロジェクトがスタートしました。県内の中学2年生全員 およそ1万6000人に「夢の本」を届けるというものです。思いに賛同した個人や企業の善意によりこれまでに19の市町村で3000冊が贈られました。

沖縄ドリームプロジェクトメンバー山下千里さん「子どもたちって、夢を発信するっていう機会自体を与えられない限り自分が夢や将来について考えることすら実はない子たちもいるのかなと」「この本を通して夢をまずは考えてそれを周りに話して周りがそれを応援するということが大事なんじゃないかなと」

受け取った子どもたちは本を読んで、それぞれの「夢」を原稿にまとめて提出します。その後、選ばれた100人ほどが夢とマッチした企業と交流します。

明るい未来つくる「夢の本」沖縄ドリームプロジェクト

賛同企業 日本トランスオーシャン航空下田悦子さん「未来をつないでいく子どもたちの夢を応援したいと思いました」

嘉手納中学校 生徒代表あいさつ「僕たちのためにこの素敵な本を届けてくれてありがとうございます。」

本を受け取った中学生たちは真剣な表情でページをめくります。

嘉手納中生徒「今バスケットボールをやっているのでプロバスケ選手になりたいと思っている(岸本選手のページを)読んでみて最初から自信を持っていたわけじゃないんだと思って自分もこれから岸本選手みたいに頑張っていこうと思った」

嘉手納町教育委員会教育指導課宮城美律指導主事「たくさんの沖縄のことを思う大人私はこういう生き方をしたいんだという大人の声を見ることができる触れられるってすごいなって思った。本当に子どもたちへのチャンスきっかけづくりになるいい企画だと思う」

沖縄ドリームプロジェクト中村圭一郎代表「いろんな人たちの思いをつないで夢で沖縄を元気にしていくことは、この何十年もかけて続けて持続的にやっていきたいと思っている」

あす、あさって、もっと先子どもから大人まで誰もが希望を持った沖縄になっていくためにも中村さんは「夢のバトン」をつないでいくことが大切だと信じています。

沖縄ドリームプロジェクト中村圭一郎代表「実際におば~ラッパーのメンバーとかそうだし、リゾート作ってこられた先輩もそうだし、東京でITで活躍した先輩方もそうだし、そういう先輩方が『まだまだ私は夢があるのよあるんだ』と言って、活躍されているんですよね。なんかそういう姿を見ると、若い僕らも負けてらんないなとか、もっともっと僕らよりも若い世代に、受け継いでいかないといけないと思うのでぜひそういう意味で夢の作り方や夢の叶え方の1冊にもしてほしい」