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暮らしに欠かせない「水」をめぐって雨が少ないことによる「渇水」や水源から浄水場まで水を送る「導水管」の老朽化による「漏水」といった問題が起きているなか沖縄県が対応を協議しました。

1月16日にうるま市で工業用の水を送る導水管から水が漏れていたことがわかり県は復旧工事を行っていましたが漏れた水をうまく取り除けなかったことから作業が止まっていました。県企業局によりますと今回の漏水は導水管の老朽化が一因と考えられています。

県企業局が管理している水道管のうち36・8%が法令で定められた40年という耐用年数を超えていて今回漏水が起きたうるま市の導水管も40年を超えていました。

県企業局は1月23日の会議で導水管の水漏れを止める新たな方法について送水を止めずに破損した部分をふさぐという方法で復旧工事を再開することを決めました。

作業を始めたことによる断水は起きないため県企業局では早ければ1月25日にも着手したい考えです。

今回実施する復旧方法がうまくいかなかった場合、別の方法で行うことも想定されていてその場合は工業用水が断水する可能性があるということです。

「水」をめぐっては2023年9月以降、まとまった雨が降っていない影響でダムの貯水率が例年に比べて大きく下回る厳しい状況に陥っています。県によりますとダムの貯水率は1月23日時点で56.4%と平年値を22・3ポイント下回っています。

照屋副知事「日々の生活において、水の使い方を工夫したり、節水器具を活用するなど節水にご協力くださるようお願い申し上げます」

県は渇水対策本部会議を開いて現時点の状況や各部局における節水の取り組みなど情報を共有しました。県は県民をはじめ、市町村や学校などに広く節水への協力を呼びかけていくことにしています。