※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

辺野古の新基地建設で国は1月9日に軟弱地盤を固める工事に入るための準備に着手しました。国の強行姿勢に抗議するため遺骨収集ボランティアの男性が1月10日からハンガーストライキをします。

木原防衛大臣「普天間飛行場代替施設建設事業については現在、キャンプ・シュワブへの資来材の搬入など大浦湾側の工事に向けた準備作業を行っていると承知しています」

辺野古の新基地建設をめぐって国は、代執行で強行する軟弱地盤を固める工事を始めるために1月9日に、準備作業に着手しました。大浦湾側の埋め立て海域では海の濁りを広げないための「汚濁防止膜」を設置していました。

10年前に当時の仲井眞知事が埋め立て承認をした際に工事の実施設計について沖縄県と国が事前に協議することが定められていますが国は「9月以降、県と協議している」という姿勢で県は「協議は整っていない」という認識です。双方の主張が平行線をたどったまま軟弱地盤の工事が進められていくことになります。

玉城知事「防衛局側としては粛々とやっているということなのかと思うんですが、ただ我々はきちんと事前協議を整えなければ手続きとしては進めるべきではないということもあわせて伝えたい」

国は早ければ1月12日にも大浦湾側で護岸を造るための工事に着手する見通しです。沖縄県民に寄り添わない国に抗議するため沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松さんがハンガーストライキを実施する決意を示しました。

辺野古・大浦湾側の工事着工へ向けて準備作業始まる ガマフヤー具志堅さん抗議のハンストへ

具志堅さんは軟弱地盤を固めるために使われる土砂などの大部分を本島南部でまかなうことにしている国の設計変更に強くに反対しています。

ガマフヤー・具志堅隆松さん「今回、防衛局は戦没者の血と魂を吸い込んだ南部の御霊石を住民や日本兵を殺したアメリカ軍の基地を造るために海に捨てようとしている。これは戦没者に対する裏切りであり、冒とくである」

ハンガーストライキは1月10日正午から約3日間行われます。