※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

全身泥まみれの神様、宮古島の奇祭としてユネスコの無形文化遺産にも登録されている「パーントゥ」が今年も現れある人には恐怖を、またある人には、笑いを与えるなど訪れた人たちに泥を塗り、集落に様々な声が響きました。

林から悠然と姿を現わし物々しい雰囲気でこちらに向かってくるのは「パーントゥ」です。

今から数百年前、島尻のクバマという浜に流れ着いた仮面を来訪神とあがめ、村人たちがその仮面をかぶって集落内を駆け回ったのがパーントゥの始まりだと言われています。

3体の神の化身が集落を回り、神聖な井戸の底からとった泥を人々に塗ることで、この1年間無病息災で過ごせると言われ国の重要無形民俗文化財や、ユネスコの無形文化遺産にも指定されています。

パーントゥは集まった人たちに容赦なく泥を塗りつけます。怖いもの見たさや災厄払いを求めて集まった人たちですが、その臭いと迫力に誰もが悲鳴を上げます。

女性「怖いね。でも元気になるねこれで。健康だね。良かったねー」

子供「お家帰りた~い」

宮古島市の安全を守るお巡りさんにも・・・続いてパトカーにも容赦しません・・・しまいにはお家の中にも・・・衰えを知らないパーントゥ。日が暮れても集落をめぐります。

女性「小学校からあると聞いた時には泥を塗られています。病気せずに頑張れそうです」

女性「小さい頃からこの行事に参加してきて皆さんが楽しそうにしているのを見ると嬉しくなりますしもっとパーントゥの事とか宮古島の事をこれを機に知って頂けたら嬉しいなと思います」

古くから大切にされている伝統行事、パーントゥ。ある人には恐怖を、またある人には、夢を与える神様の施しに集落には、悲鳴と笑い声に包まれていました。