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町側の対応に対する住民の不満の声が相次ぎました。陸上自衛隊・与那国駐屯地への地対空ミサイル部隊の配備計画について5月15日に防衛省が町民に対して住民説明会を開き、住民から様々な意見が出されました。

5月15日に開かれた説明会には与那国町の住民100人以上が参加し防衛省が与那国駐屯地への地対空ミサイル部隊の配備計画について説明しました。

防衛省の担当者は「この島に何らかの危険が及ぶような場合に空からの攻撃を防ぐ手段、そうした空からの攻撃を島から離れた海の上で撃ち落とす手段はやはり必要であろうと考えている」と述べました。

このなかで防衛省側は配備を計画している地対空ミサイルについて飛来するミサイルなどに対する防御を目的とするもので反撃能力ではないことや島内で実弾射撃訓練は行わないと説明しました。そのほか駐屯地の東側に新たに用地を取得し火薬庫や訓練場を整備することを検討しているとしました。

防衛省の説明に対し住民からは部隊の配備計画の決定のプロセスを問う声や自衛隊施設の拡張により住民の生活圏が狭まること、町側の対応が不十分で不満があるなどといった声があがりました。

さらに。住民は「(5.15の)大事な日にこういう説明会ですよこれは分かってやったのかどういうつもりでこの日にしたのか、まずそのことを説明してください」と質問したのに対して、防衛省の担当者は「日にちの設定については各地区のみなさま方の都合を調整させてもらったもの何らかの意図や思いがあったわけではない」と回答しました。

また、先日配備に反対する住民側が沖縄防衛局に質問書を手渡し、説明会の場での回答を求めていましたがこの質問については後日、町のホームページに回答を掲載するとしています。

説明会終了後、配備に反対する住民が、糸数与那国町長に文書を手渡そうとしましたが、町長は、受け取らず無言で車に乗り込みその場から去りました。