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沖縄県立中部病院・椎木創一医師「2年前はですね、やはり、人がなくなることが多かった。そういう感染症から徐々にいわゆる私たちの日常生活のなかで向き合っていける感染症になった。5類になったから大丈夫というよりは、正しい知識や適切な感染対策を行動に移すことで向き合えるものになっているということを確認する必要がある」

新型コロナの最前線で闘ってきた医師は5類になっても「なくなったわけではない」と警鐘を鳴らします。

沖縄県立中部病院・椎木創一医師「本来は(マスクを)するべき時、した方がいい状況は何も変わっていませんので、やはり、人混みが多い所であったりとかまわりに免疫力が落ちている人、高齢の人、病気の人、妊娠している人がいるような人については、自分自身がかかるとまわりにもうつしてしまうという懸念をしっかり抱いていただくとうことは必要になります」

5類移行に伴い、検査を受ける人が減ってしまうことや新規感染者の報告が週1回に減ってしまうことで感染拡大の兆候に気づくことが遅れると医療のひっ迫につながりかねないと現場が抱える不安を打ち明けます。

沖縄県立中部病院・椎木創一医師「5類になったからコロナウイルスの感染力が弱まるわけでは全くないので、正直な話、人が動けば患者が増える。みなさまご自身がやはり、検査を受けたりとかということはあまり積極的にはされなくなるんだろうということは予測されます。数がはっきり見えないので入院したりする人の数が増えるという現象が起こりやすくなると思います」

大切なことはこれまでに身に着けてきた対策を必要に応じて取れるようにする「一人ひとりの意識」と新型コロナへの正しい理解だと言います。

沖縄県立中部病院・椎木創一医師「(新型コロナ)ウイルスが出たり消えたりはするけども、全く消滅していないっていう状況ですね。そういった状況がちょっといくというわけ、なので、消えてしまったから大丈夫という世界ではないんですね」