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30日、戦前の沖縄の人たちの暮らしを撮影した写真パネルが県立博物館・美術館に贈られました。寄贈されたのは、1935年に、県内各地で撮影された貴重な写真のパネルです。

写真は、当時の大阪朝日新聞のカメラマンが取材で沖縄を訪れた際に撮影したものでおよそ80年の時を経て大阪の本社で277コマのネガが見つかりました。

これまで、朝日新聞は、ネガのデジタル化などに取り組んできましたが、復帰50年の節目にあたり、沖縄の文化振興に役立ててほしいと写真パネルや解説資料およそ140点を県立博物館・美術館に贈りました。

戦火に見舞われる前の沖縄の人たちの日常が写し出された写真が100枚以上も寄贈されるのは、珍しいということです。

県立博物館・美術館宮城修学芸員は「今でも生き生きと画面から出てくるような感じで、ものすごく表情豊かに撮られているところが、すばらしい点だと思います」「沖縄戦でたくさんの資料がなくなっている状況のなかで、今後の研究につながる貴重な写真だと思ってます」と話しています。

これらの写真は、2023年4月に県立博物館・美術館で開かれる新収蔵品展で公開される予定です。