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環境省は1月30日、有機フッ素化合物PFASへの対応を議論する専門家会議を開きました。専門家会議は科学的根拠に基づくPFASへの対応や、国民へのわかりやすい情報発信につなげようと設置されました。

初日の1月30日は、欧米各国や国際機関でのPFAS規制などについて議論しました。他国での規制では2022年6月、アメリカの環境保護庁がこれまでの健康勧告値1リットルあたり70ナノグラムから、PFOSとPFOAの合計値で0.024ナノグラムへと厳格化する方針を示しています。

1月30日の会議で、アメリカの基準厳格化についても参加者からは「どう解析するか難しい」など意見が出ていました。また、国民への情報発信については「一律なメッセージではなく、場所に応じた対応が必要」「一方的ではなく、双方向の手法をどう取り入れるか考えるべき」などの意見も上がりました。

有機フッ素化合物のPFOSやPFOAについて、政府は1月20日、水質汚濁防止法に基づき流出事故の際の都道府県知事への通報などを義務付ける政令を閣議決定しています。