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宜野湾市の普天間第二小学校で採取した土から、人体に有害な有機フッ素化合物が高い数値で検出された問題で、市民団体が防衛局に調査を実施するよう訴えました。

沖縄防衛局を訪れた宜野湾ちゅら水会のメンバーと普天間第二小学校に通う子どもを持つ保護者たちは、周辺住民の不安を取り除くためにも普天間第二小学校とその周辺で調べる場所を増やして有機フッ素化合物の調査するよう求めました。

ちゅら水会が2022年8月に普天間第二小学校のグラウンドなどから採取した土壌を調べたところ「PFOS」がアメリカで定められている基準値を大きく上回っていました。

宜野湾ちゅら水会・仲松典子共同代表は「(普天間第二小学校の)保護者としては、せめて土壌を替えてほしい、緊急対策としてそういうふうな意向があるわけですけれども、実際子どもたちがそこで生活しているのに、それに対してはどのようにお考えなんでしょうか」と述べました。

防衛局の小野功雄局長は「現時点で米軍とのPFOS等の検出との因果関係について確たることを申し上げることは困難」としたうえで、「環境省などの関係省庁で毒性評価など最新の科学的知見を収集している」と回答するに留まりました。

宜野湾ちゅら水会・仲松典子共同代表は「責任をたらい回しにして、実際に困っている、危機にさらされている子どもたちに対しては全然目が向いてない」と述べました。宜野湾ちゅら水会では環境省などにも要請することを検討しているということです。