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甲子園の話題です。と言いましても高校野球の話ではなく、「元」高校球児らが熱戦を展開する「マスターズ甲子園」です。たとえ年齢を重ねても、甲子園は誰にとっても「夢舞台」です。

28日、沖縄セルラースタジアム那覇に集ったのは浦添商業と興南の選手たち。と言っても現役の高校球児ではなく、そのOBたち。選手たちが目指すものは…

浦添商業OB 粟国英雅監督「”マスターズ”に出るんであればぜひ”甲子園は目指そう”と話はしていたので」

マスターズ甲子園。全国の高校野球OB・OGが、世代や高校時代の甲子園出場経験の有無を超えて出身校別にチームを結成し憧れであり野球の原点でもあった「甲子園球場」をもう一度目指そうという大会で、今年で19回目の開催となります。

興南OB 名城政史監督「(高校時代と)一緒じゃないですか。球場自体の雰囲気は変わっているかもしれないですけど向こうに行ったら楽しいだけです。疲れない場所ですね」

浦添商業OB 粟国英雅監督「(高校時代と)変わらないですね甲子園をかけて戦うというと気持ちも盛り上がってきますし」

年齢を重ね、体格は変わっても変わらない甲子園への思いがぶつかった決勝戦。

高校球児だけではない!甲子園をかけた熱戦

1回表、マスターズ甲子園には読谷と並び県内最多2度出場している浦添商業OBが1アウト3塁のチャンスを作ります。

対するマスターズ甲子園初出場を狙う興南OBもそのウラ、相手の守備の乱れから同点に追いつきます。

試合が大きく動いたのは3回。1997年に浦商を監督として率いて夏の甲子園ベスト4入りを果たした盛根一美(かずよし)さんが応援にかけつけた浦商OBは。

高校球児だけではない!甲子園をかけた熱戦

1点を勝ち越しなおも2アウトながらチャンスで、4番・大嶺。

マスターズ甲子園では3回までを34歳以下、4回以降を35歳以上の選手がプレーする決まりがあり、試合の流れが変わることも。しかし、この試合は浦商OBが主導権を握り続けます。

4回表が終わって8対1とマスターズ甲子園へ、大きく近づきます。しかし、このままでは終われないのが今年の夏の甲子園に現役生が出場しOBも揃っての甲子園出場を目指す興南。4回ウラに3点を返すと、マスターズ甲子園のルールで、試合開始から1時間半が経過し、最終回となった5回ウラ。1アウト満塁と粘ります。

なおも2アウトながら同点・逆転サヨナラのランナーを出した興南OB。土壇場までもつれた試合の結果は…!

高校球児だけではない!甲子園をかけた熱戦

興南OB 名城政史監督「あと一歩でした。もうみんな頑張ったんで、ナイスゲームです」

浦添商業OB 粟国英雅監督「これだけの思いを持って卒業しても甲子園というのを目指してやっているのでその思いを背負って浦添商業らしい野球をできたらいいと思います」

沖縄代表となった浦添商業OBは11月19日に阪神甲子園球場で岩手県代表と対戦します。