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今年のゴールデンウィーク、3年ぶりに強い行動制限が解かれ、県内では観光客の姿が戻ってきています。そうした中に、農家の手伝いをしながら旅を楽しむ学生がいました。“農業”と“旅”を掛け合わせた、新しい旅のカタチとは?

2022年5月1日、大阪からひとりの大学生がやってきました。大学3年生の吉村ことはさん。飛行機とバスを乗り継ぎ、そこから車で1時間。到着したのは、東村のマンゴー農園。ここで1週間、農作業のお手伝いをします。

大阪大学3年生・吉村ことはさん「やっぱり人気なんですよね、こういう所って。なので、どうかな、行けるかなって思ってたら、ようやく来ることができたので、すごくうれしいです」

吉村さんが利用したサービスは「おてつたび」。「お手伝い」と「旅」を掛け合わせた言葉で、人手の足りない地域で働きながら、自然や文化を体験するというものです。

2018年に始まり、今や1万6000人の登録者がいます。

吉村さんは、これまでにも長野県のホテルや草津温泉の蕎麦屋で「おてつだび」を体験してきました。

農家と学生つなぐ「おてつたび」

お手伝い初日。

農家さん「てっぺんの方が大きくなるのが早いんです」

吉村さんの仕事は、余分な実を間引く「摘果」という作業です。

吉村さん「これは、ここだけ残したらいいですかね?」

お手伝いは朝8時から夕方5時まで。立ちっぱなしの体力のいる作業がつづきますが…

吉村さん「こういう作業することって、普段ないじゃないですか。大学通って、帰ってバイト行ってみたいな生活なので、すべてが自分にとって新しいというか、楽しいです」

お手伝いには報酬もあり、今回は時給820円。また、宿は受け入れる農家が用意するため、宿泊費はかかりません。

ゴールデンマンゴーファーム・八谷耕平さん「ゴールデンウィークはマンゴー農家は休めないんでです。来ていただけると本当に助かる時期ですね。新しい人が入ってくれることで、園地のスタッフのモチベーションも上がりますし、刺激になるかなと思って“おてつたび”を頼みました」

吉村さんの“おてつたび”は、今週いっぱい。いったいどんな体験が待っているのでしょうか。

農家と学生つなぐ「おてつたび」