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めざせ甲子園。きょうは知念高校です。1年生の頃から活躍してきた主力メンバーの一人が怪我をしてしまい、この夏の大会に出られるか、ギリギリの状態です。チームはピンチに立ち向かい、今、結束を強めています。

先月26日。実戦形式での練習に取り組む知念高校野球部。キャッチャー「ナイスボール!」そこで活躍が目立っていたのが、ピッチャー陣。チームメイト相手に緩急冴えわたる投球を見せ、バッター陣を悩ませます。知念にはエースの銘苅望空斗(めかるみくと)をはじめ5人の投手がいて、全員が完投できる実力を持っていると監督は胸を張ります。

照屋拓己監督「彼らが最後の大会で全員で野球ができれば上位または優勝ができるんじゃないかと考えている」

城間理希主将「練習試合もできていない状況だけど、練習・実戦とかで実戦の感覚もつかめてきてチームとしては良い状態に持ってきているとは思います」

自信を深めるチームを後押しするのは、大蔵花菜さん。3年生唯一のマネージャーとして部員79人の大所帯のチームを献身的に支えています。

知念 仲間のために「長い夏」を

大蔵花菜さん「やっぱり人数がいっぱいいるので、一人で全部仕事をやるのが大変なんですけど、みんな優しくて手伝ってくれるので、すごい楽しいなと思っています」

野球を見るのが好きだと言う大蔵さん。実は、お父さんが県内でも有名な野球部の監督!嘉手納高校を甲子園へと導き、現在は宜野湾高校の監督を務める大蔵宗元さんを父に持ちます。

宜野湾と知念で戦う時が来たら、どうですか? 大蔵花菜さん「絶対勝ちたいです。負けたくない!」

最上級生一人でチームを運営するマネージャーもいれば、一人で自分の体と向き合っている選手もいます。三年生の仲里洸哉くん。一年生の秋からレギュラーで、2番センターとして攻守でチームを引っ張った欠かせない存在ですが、夏を前にした今、グラウンドの傍らでトレーニングに励んでいます。

仲里洸哉選手「長期間のプレーができない怪我を負ってしまったので、その点に関しては自分もとてもつらくて落ち込んだ時もあったんですけど」

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去年11月、練習中にスライディングで靭帯損傷の怪我を負い、戦線離脱。診断結果は”全治8か月“と夏の大会に間に合うか、ギリギリの状態です。

城間理希主将「最初はみんな落ち込んでいて、このままだったら勝てるのかっていう不安とかあったんですけど、やっぱり自分がこのままじゃダメだということを常に言ってきて」

仲里くんの離脱はチームにとって大きな痛手でした。冬は仲里くんの穴を埋めるべく、選手たちが切磋琢磨してきました。1番打者の國吉翔太選手は、責任感を一層強め、チームを引っ張る選手として成長。

國吉翔太選手「洸哉もけがをしているので、自分が毎試合長打打って盛り上げるくらいチームの士気も上げて、頑張りたいと思います」

仲里くんに代わり2番に入った嘉数歩も、「つなぐ2番」として成長を見せました。

嘉数歩選手「仲里の穴を埋めるために、練習試合で一打席一打席するたびにアドバイスもらったりしながら、しっかり2番に合ったバッティングができるように取り組んできました」

そんなチームの成長を感じながらも一人黙々とリハビリに励んできた仲里くん。その姿はチームメイトの刺激になってきました。

城間理希主将「一番悔しい思いをしているのは、洸哉自身なので、それを自分たちもリハビリやっている姿とか、いつも見てきたので」

國吉翔太選手「練習とか今日やる気でないなと思ってても頑張っている姿見たら、こんなことしてられんなと思ってもっと頑張ろうと思って練習できます」

怪我をしてもなおその姿でチームの“力” になっている仲里くんに対して仲間たちはある“目標”を立てました。

嘉数歩選手「仲里が復活するまで勝ち続けたいと思います」

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國吉翔太選手「最後まで勝ちあがって洸哉を出してあげようと思いました」

「洸哉の復活まで勝つ!」仲里くんが怪我から復帰するまで勝ち続け、仲里くんとともに甲子園に行こうというスローガンです。

城間理希主将「試合に出られなくて悔しい思いをしている洸哉のためにも、試合に出られている自分たちが結果を出していこうという話をしました」

仲里洸哉選手「チームメイトにも早く戻って来いよとか励ましてくれて、自分的にもそれですごくやる気が出て、本当にこのメンバーで野球できたことが自分にとって良いことだし、自分自身の成長につながるとても良い仲間を持ったかなと思いました」

賢明なリハビリを続ける仲里くんを中心に結束力を強めた知念高校。責任感を強め、たくましく成長したメンバーたちが、一つの目標を分かち合い、甲子園出場へ弾みをつけます。

嘉数歩選手「夏は絶対仲里が復活するまで勝ち続けてしっかり甲子園で仲里と一緒に試合に出て活躍できるように頑張りたいです」

國吉翔太選手「甲子園です」

城間理希選手「絶対甲子園に行くという気持ちで一戦一戦戦っていきます」

「3年生集合!行くぞ、甲子園!」

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