県内企業の新しい挑戦などをお伝えする経済コーナーQビズ、きょうはお酒の話題です。

量販店や飲食店にお酒を卸している県内大手酒販の泡盛やビールの売り上げ前年比ですが、泡盛は前年と比べるとおよそ2割減、ビール(発泡酒・新ジャンル含)はおよそ3割減っているんです。

新型コロナで飲食店などが時短営業となり、業務用の出荷が減っていることが要因なんですが、その一方で、量販店などは前年の売り上げを超えていて、個人消費率はあがっていると言えるんです。

増える宅のみ需要の開拓となるのか?老舗メーカーが新しいお酒で挑戦です!

Qビズ 県内大手ビールメーカーが挑戦!アルコール2%の新しいお酒!

今回紹介するのは、炭酸水を使ったハードセルツァーという新しい種類のお酒。果たしてどんな商品なのでしょうか?早速、製造元のオリオンビール工場をたずねました。

山城アナ「原料はどんなものを使っているんですか?」

オリオンビールRTD商品開発課・宮城剛課長「ハードセルツァーの原料は非常にシンプルで、アルコールと炭酸水と風味づけのためのフルーツの原料や(ハーブ)のエキスを組み合わせて味を設計しています。」

ハードセルツァーとは、直訳するとアルコール入り炭酸水という意味。日本ではなじみがないお酒の種類なんですが、アメリカの若者の間では5~8%のアルコール度数で100キロカロリー以下のヘルシーなお酒として愛飲されていて、その市場はここ数年でで急激に拡大していて、今では15億ドル、およそ1500億円規模となっているんです。

この人気を受けて、ハードセルツァー市場を日本でも開拓しようと、今月新しい商品、DOSEE(どぅーしー)が販売されたんです。

Qビズ 県内大手ビールメーカーが挑戦!アルコール2%の新しいお酒!

オリオンビールブランドマネジメント課・新垣壱馬さん「国内大手のビールメーカーの中では当社が先駆けて手がけている商品です。若者のアルコール離れが進んでいるということもありまして、なにか若い世代に向けたアルコール飲料に挑戦していこうと。」

ターゲットは若者。そのため見た目はスタイリッシュにし、味も20代~30代が好むように改良しました

オリオンビールブランドマネジメント課・新垣壱馬さん「(特徴は)アルコール度数が2%と低アルコールなところと、低カロリーで糖類ゼロ。若い世代がお酒を選ぶ際に、よりアルコールが低いものを選びたいという意識が他の世代よりも高いということが分かりました。」

Qビズ 県内大手ビールメーカーが挑戦!アルコール2%の新しいお酒!

こちらは県内の20歳から70歳までのお酒の選び方についてのアンケート結果です。アルコール度数が低めのお酒を選びたいと最も多く回答したのが20歳~24歳。次いで、25歳~36歳の世代だったんです。

カロリーや糖質に関しての質問では、50歳~60歳の世代も気を使っている人が多いですが、同じように、若いうちから気にしている人が多いことも分かったんです。

近年、業界でも健康志向がトレンドとなっていて「アルコール2%で13キロカロリー」というヘルシーなお酒づくりに挑戦したのです。

商品の企画から販売までかかった期間は1年以上。アセロラ・シークワーサー・グレープフルーツと3種類ありますが、味の調整が難しく、1つのフレーバーに対して試作を100回以上繰り返しました。

オリオンビールRTD商品開発課・宮城剛課長「こちらがDOSEEの味の核になる月桃のエキスです。」

山城アナ「色は透明なんですね。うわ!すごい!ムーチーの香りがします!」

アルコール度数が低いとお酒の飲みごたえや風味を出しにくいそう。そこで、60年以上のビール製造にハーブの一種であるホップを使用する技術を生かして「月桃」を使うことを思いつきました。

オリオンビールRTD商品開発課・宮城剛課長「ビールでホップを使っているとホップの植物原料を入れることでいいアクセントになっているんですね。そういうのをうまく活用して、ハーブのエキスを入れるというアイデアを思いつきました。」

山城アナ「あ!なんだこれは、初めて飲む味!でも甘くない!ハーブなどが少し(鼻から)抜ける気がして、お酒をあんまり飲み慣れていない方でも飲みやすそうな味ですね。でもこれアルコール2%じゃないですか。炭酸水でもいいんじゃないかっていう人とかいないですか?」

オリオンビールRTD商品開発課・宮城剛課長「いました!ですけど炭酸水だと飲みごたえとかですね。やっぱりアルコールの高揚感とかが全然得られない。まったく炭酸水とは別の飲み物と認識しています。」

Qビズ 県内大手ビールメーカーが挑戦!アルコール2%の新しいお酒!

いや~失礼しました。普段からお酒を飲んでいる方は、2%がアルコールを感じるギリギリのラインなんだそうです。新しい挑戦はまだまだ始まったばかりです。

オリオンビールRTD商品開発課・宮城剛課長「国内の市場にハードセルツァーを根付かせるという大きな命題もありますので、ほかの会社もどんどん出していただいて、ともにハードセルツァー市場を活性化できたら。」

オリオンビールブランドマネジメント課・新垣壱馬さん「コロナ禍で健康志向に対しても意識が高まってきているというところもありますし、新しいお酒に注目が集まってくれたらいいなと。」

Qビズ 県内大手ビールメーカーが挑戦!アルコール2%の新しいお酒!

山城アナ「健康志向というのもありますが、コロナ禍で消費者のお酒を選ぶ基準が変わってきているそうなんですね。オリオンビールの宮城さんは、コロナ禍以前は仕事から疲れて帰ってきてサクッと酔いたいから、9%くらいのお酒を選ぶ傾向が見られていたが、在宅ワークや外出自粛などで家にいる時間が増えたことで、ゆっくり長く酔いたいという需要が高まっているんじゃないか、としていて、今後も低アルコール飲料が求められていくのではと分析していました。」

山城アナ「金城さん、このどぅーしーという商品名なんかぴんときませんか?」

金城アナ「さっきから気になっていたんですが、まさか方言の『どぅし(友達)』という意味ですか?」

山城アナ「さすが~!そうなんですね!コロナが落ち着いたら、友人とともにBBQなどの場面で飲んでほしい、という思いも込めて、この名前にしたそうです!」

以上、Qビズでした!