新型コロナの影響で、気軽に人と会いづらい状況が続くなか、那覇市が実施している子育て支援サービスに注目が集まっています。無料通信アプリ・LINEを活用した育児相談です。密を避けるだけにとどまらないネットのメリットを生かした子育て支援の取り組みを取材しました。

8カ月になる夏歩ちゃんをあやしているのは、那覇市に住む岸本夏織さん。はじめての育児で活用しているのが、無料通信アプリLINEを使った育児相談です。

LINEで子育て相談 コロナで需要増

岸本夏織さん「電話よりもLINE(ライン)のほうが気軽だったりもする」「ネットとかでみるような一般的な量ではなくて、この子にあった回答をしてくれたというのが、すごい良かったなと思いました」

子育てLINE相談を運営する那覇市の「ら・ら・らステーション」、妊娠期から就学前までの子育て支援に対応しています。

これまで窓口や電話で相談を受け付けてきましたが、役所に来ることができない親のニーズをカバーしようとLINEを使った相談受付を1年半前にスタートさせました。

那覇市こどもみらい課 金城君枝 主幹「去年4月あたりから、緊急事態宣言が出てからは、登録者様はかなり増えております。相談の約4割がライン相談になっております。」

LINEで子育て相談 コロナで需要増

新型コロナを機にLINEを使った育児相談が増えていて評判は上々。外出自粛が呼びかけられたこともあり、去年4月以降、254件もの相談が寄せられました。

利用するためには、市のホームページなどから、LINEの公式アカウント「ら・ら・らステーション」を友だち登録する必要があります。そして、子育てに関する悩みを送ると担当者から返信がくる仕組みです。沢山相談しても料金がかからないというのが大きな特徴です。

仲本彩さん「この時って市の健診もコロナでなくなってしまった時期で、本当にどこにも相談できないという時だったので」

1年前に長男・章人くんを出産した仲本彩さん。県外の出身で、沖縄にはまだ相談できるママ友がいませんでした。去年9月、県が出した2度目の緊急事態宣言のさなか、はじめて、LINE相談を利用しました。

仲本彩さん「現在8カ月の息子は好き嫌いなくよく食べてくれています。来週9ヶ月になることから、試しに細長く切った人参をあげてつかみ食べをするか見てみました。しかしそのまま吸い、丸呑みでした、モグモグできていると思っていましたが、もしかしたら今までモグモグしていなかったのかも?と思っています」

仲本さんが気にしていたのは、章人くんが、ちゃんと食べ物を咀しゃくできているかということ。食事風景の動画も添付して送りました。

はじめての育児に不安でいっぱいだった仲本さんに市の解答は…。

「とても上手にお口動かしていますし、舌の動きも良いと思います。あと食べる時に「おいしいねー」と言いながら、お母さん自身もお口をもぐもぐして動かしてみせるのもいいですよ!」

動画を確認してもらうことで、章人くんの状況にあわせたアドバイスをしてもらうことができました。

LINEで子育て相談 コロナで需要増

仲本彩さん「小さい子供がいると、対面での相談だったり、電話での相談ってゆっくりちゃんと相談することっていうのが難しいので、そういった面でラインだと自分のタイミングで相談もできますし返信もできるのが、やっぱり子育てをしている身としては助かりました」

那覇市こどもみらい課金城君枝 主幹「ラインだとムービーや写真が活用できますので実際にお食事をしている風景を送ってもらって、これを相談員がみて確認をしながら適切なアドバイスができるという点では大きく変わりました。」

那覇市では、保育士の資格をもった相談員が2~3人1組で相談を受け、平日午前9時から午後4時までの間に返信。緊急対応が必要な場合は関係機関とつなぐ体制も整えています。

仲本彩さん「ずっと家の中で二人きりでいるのもなかなかしんどい時もあったんですけど、ラインの相談ができるということで、相談することに対してハードルがすごく下がったなと思っていて心の余裕につながったと思います」

コロナの影響で、子育て中の人が悩みを共有したり情報を得る場が減るなか、注目をあつめるLINE相談。子育て世代が利用しやすいツールを使うことで、必要な人に必要な支援を届けます。

あとうけきのう発表された全国の「妊婦の意識調査」によると、コロナ禍での出産・育児についておよそ9割が不安に感じていると回答。そのうち、両親学級の中止により、初めて出産する人のおよそ7割以上が、妊娠・出産・子育てに関する情報が不十分だと感じていることがわかりました。

ら・ら・らステーションのLINE相談窓口、登録に必要なQRコードは、那覇市のホームページ掲載されています。