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リニューアルで心機一転、再スタートを切った食堂の物語です。

デカ盛りで有名だった那覇市の港湾食堂、その跡地に再び「デカ盛り」を復活させようと奮闘する人たちがいます。名物だったメニューの復活はもちろん、リニューアルオープンに合わせ、別のターゲットを取り込む新メニューづくりに取り組んでいました。

那覇市通堂町にある食堂。先週4日、正月休みもそこそこに、仕事始めをむかえてました。

兵庫から家族連れ「去年(沖縄に)来た時に知人から美味しいって教えてもらって、それで去年一度来て、実際に食べて美味しかったので、今回もまた来ようかなという感じで家族と話してきました」

“デカ盛り” 復活へ 新年リニューアル 「港食堂」の挑戦

スタッフ5人で店を切り盛りするのは、柴本浩子さん。

柴本浩子さん「新しい年にもなりましたし、心機一転、頑張れるかなと思っています」

この店は去年まで「港町製麺所」という名前で営業していましたが、この日から「港食堂」としてリニューアルオープンしました。店の名を変える…。そこには、ある大きな思いがありました。

浩子さん「波布食堂さんの店内とかもそのままみたいですので、それで、なるべくお食事の方に重きを置いて、満足して帰っていただけるような食堂にできたらいいなと思う」

港町食堂が看板を掲げている場所は、デカ盛りを出す食堂として、県民はもちろん観光客からも親しまれながらおととし3月に店じまいした「波布食堂」の跡地です。

浩子さ「お客様はやはり波布食堂の常連さんがとても多いので、大盛りを食べたいという要望がたくさんありますね」

“デカ盛り” 復活へ 新年リニューアル 「港食堂」の挑戦

だからこそ、港食堂も波布食堂が続けてきたデカ盛りを受け継いでいます。かつてのデカ盛りを彷彿とさせるような、麺が見えなくなるほどの野菜が乗った肉そばがイチオシのメニューです。

浩子さ「肉そばというメニューがありまして、それはもずく麺とそれから野菜炒めをたくさん載せているようなメニューがあるんですけれども、それはかなり食べる女性のお客さんも食べやすいようで、本当に一人前、皆さんぺろっと食べていかれる」

もやしたっぷりの野菜盛りは食べ応え十分!本命の「そば」を見つけるまでにどれだけの時間を費やすことか…。

男性「初めてですね!びっくりしています!予想以上でびっくりしています。(Q:がっつり行けそうですか?)そうですね、頑張ります!」

“デカ盛り” 復活へ 新年リニューアル 「港食堂」の挑戦

お店のリニューアルをきっかけにロゴを制作。大量の「麺」と種類豊富な「野菜」という斬新なデザインには、新しいデカ盛りのスタイルを作りたいいう思いからでした。

ロゴ制作・渡辺アンナさん「波布食堂の歴史を残りつつ、新たな時代を築いていくようなイメージを今後出していくことで、みなさんがより楽しんでいただけるような食堂になったらいいなと思っています」

ロゴのデザインを考案した渡辺アンナさん。学生時代、オーストラリアに留学をした際、たくさんの野菜をとることで健康維持に努めていました。そんな経験から、今回、新たなメニューを増やす手伝いをすることになったのです。

“デカ盛り” 復活へ 新年リニューアル 「港食堂」の挑戦

アンナさん「ヘルシーなものをたくさん盛り付けて、食べていただく。たぶんここは港湾の食堂なので、結構ボリューミーなものを求めて男性のお客様たちがやってくると思うんですけど、女性のお客様とかにも来ていただいて、そこで一緒にボリューミーなものを食べていただいたら、ちょっと楽しい風景になるかなと思って」

大量の玉ねぎを炒めている鍋に、これまた、たくさんのトマトを投入。チリパウダーやクミンパウダーなどのスパイスを入れてカレーのルーの基を作ります。

アンナさん「カレー粉を使わないような形になっているので、その分、ちょっと手間がかかっていると思っているんですけれども、なんかねぇ、美味しいそう」

仕上げに甘みを出すためのココナッツミルクを入れて煮込みます!

アンナさん「スパイスがめっちゃ効いています!」

山盛りのライスにカレーが注がれると思いきや、お皿にはホワイトカリフラワーが敷き詰められています。さらに野菜を盛り付ければ「スパイシーカレー」の完成です。カレーは今後、改良を重ねながら近いうちに、商品化したいということです。

“デカ盛り” 復活へ 新年リニューアル 「港食堂」の挑戦

アンナさん「カリフラワーライスとカレーの相性とかを確認しながら、新鮮な野菜が食べていただけたならと思います」

浩子さん「波布食堂さんから製麺所から、いろいろなところが、皆さん経験してきて、いろんな意味で皆さんの期待も多いと思いますが、スタッフ一同頑張っていきたいと思っています」

波布食堂から引き継いだデカ盛りの再現と女性をターゲットにした新メニューで、令和の時代にもう一度「食」の魅力を発信し続けます。